「たから俺、考えてね……
かずちゃんに早く会いたかったけど、我慢して仕事頑張ったんだよ。
それまでだって頑張ってたけどさ、
もっともっと、それこそ脇目も振らずに頑張った。
それでね。
前よりは事務所に物が言えるようになった。
今なら週刊誌の記事くらい揉み消せる。
なんなら、かずちゃんとのこと公になってもいいって俺は思ってるし、それで仕事が失くなっても暮らしていけるくらいの貯えも出来た。
だから…」


「人が黙って聞いてれば、何言ってんの?」


正直驚いた
あなたがそこまで考えていたなんて
そこまで、オレのことを思ってくれていたなんて
だけど……


オレにだって守りたい物がある
それはあの時と何も変わってない
そんなにも努力したのなら、尚更あなたからこの仕事を奪うわけにはいかない


「だからが何なのかわかんない。
大野さんが何言ったか知らないけど、オレはあなたの為に身を引いた分けじゃないし。
だいたいオレはもうあなたの事なんて忘れてたし」


このまま帰ってよ
あなたのいるべき場所に
あなたの隣に立つのは決してオレじゃないんだから


精一杯の拒絶の言葉をあなたに浴びせる。
押さえる事も出来ない胸の痛みはズキズキと全身に広がるけど、両足を踏ん張って踞りたい気持ちに耐えた。


なのに、あなたは


「そっかぁ、忘れられちゃったかぁ」


のんびりと言うと


「じゃあ、これから改めてかずちゃんに俺を知って貰おうかな。
俺言ったでしょ。かずちゃんを口説きに来たって。
俺はね、あの時もその後もずっとかずちゃんだけが好きだよ」


そう言って笑うあなたの笑顔がオレを包み込む。
オレが何を言っても揺らぐ事がないあなたは、それから


生年月日はぁとか、出身は千葉でぇとか、自分が生まれた時のことからずっと一人で話し続けた。
オレが一言も返事をしなくても楽しそうに。
子供の頃の失敗には自分自身でウケながら。
それはオレが仕込みを終えて帰ると言うまで続いた。






店の外に出て鍵を閉める。


送るというあなたの申し出を断固断ると
「じゃあ、続きは次に来た時にね」
と、チェックインしているというホテルに帰っていった。
明日の朝早くにここを出て、そのまま現場に入ると言う。


12月、売れっ子芸能人のあなたは、寝る間もないくらい忙がしい筈なのに。
オレが知っているだけでも、あなたが出演する特別番組が軒並み組まれている。
しかも今年は、年末の大型歌番組の司会に抜擢されていた。
こんな所に通っている暇なんてない筈なのに。


あなたがオレを見る、その表情、視線のひとつひとつに硬い意思を感じた。


あなたが「また」と言うなら、きっとまた来るんだろう。


それはきっと、とても嬉しくて辛い時間になる……











つづく





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今日は相葉さん入所記念日ですね。

自分の言葉を綴るのが苦手なので、今まで入所記念日には触れて来なかったのですが、せっかくだからちょっとだけ





ジャニーズに入ってくれてありがとう

嵐になってくれて、嵐を続けてくれてありがとう

相葉さんと嵐さんと同じ時代にいられることに感謝です。