「時間が勿体ないって?
何か予定でもあるの?」
今回はうちに来ると言うことしか聞いていなかったので、時間を気にする何かがあるのかと
リビングのテーブルにあれこれと並べている智くんに聞いてみた。
そう言えば…
「予定では今日の昼頃着くって言ってなかった?何か他にもあったの?」
昨夜、夜中に現れた理由も聞いていなかった。
智くんは、俺にフォークを渡してくれながら、ちょっと拗ねたような顔で俺を見上げ
「翔くんに会いたくて、翔くんが足りなくて、どうにかなりそうだったの!
空港行ってもフライト時間まで待ってられなくて、キャンセルが出た飛行機に飛び乗った。
俺はこの一週間で1ヶ月分の翔くん不足を取り戻すんだから、出掛けてる暇なんてないんだよ」
そう言うと、待っていた紙ナプキンを放り投げて俺の隣にやって来るとそのままのし掛かってきた。
あっという間にソファーに沈められる俺。
紐で結んで止めただけのバスローブなんてあっという間に剥がされて、そこで初めてバスローブを着せられていた意味を理解した。
脱がせ易いもんな。
どうやら今の智くんは、俺の姿を見ると自動的にスイッチが入ってしまうらしい。
俺も腹はへっているけれど
ピザは暫くお預けを覚悟した。
そのまま2ラウンド戦った後で、ようやく俺はシャワーとピザを許された。
この時の俺にとって、智くんとの営みは体力の限界へと挑む戦いだった。本気で。
案の定戦い後の俺には自分でシャワールームに行く力は残っていなくて、またしても智くんに抱えられてシャワーを浴び、身体も全部洗ってもらった。
そのまま、またバスローブを着せられてソファーに崩れ落ちた俺の頭を智くんが乾かしてくれて、すっかり遅くなったブランチを腹に収める。
疲れきった俺は食欲なんて無かったけれど、隣でモリモリとピザを頬張る智くんに、
「しっかり食べとかないと、もたないぞ」
と、謎の励ましを受けて、まるでアスリートにでもなった気分でピザとドリンクを腹の中に流し込んだ。
食べながら、ずっと聞きたかったことをようやく聞くことが出来た。
「智くん、たった1ヶ月で随分痩せたんじゃない?」
そっと骨ばった肩に手を置くと、智くんが俺の手を取り
「翔くんがいないと何食っても美味くないし、食っても身にならない。
俺は翔くんを喰うのが一番栄養になるんだよ」
と、医者の風上にも置けないようなことを言う。
俺を喰うって、実際のその行為の消費カロリーは相当なもので、ダイエットに使えるという説もあるほどなのに。
それでも、食欲や消化吸収が精神的なものと深い関わりがあるというのも、医者である自分達は良く分かっているのたから
智くんがこんなにやつれてしまった原因が、自分が側にいられないせいだということも分からなくはない。
「ごめんね智くん。
俺の我が儘で、智くんを一人にして。
渡米を許してくれて、ありがとう」
握られた手を握り返す。
「ニノを大事にする翔くんも、研究に没頭する翔くんも好きなんだから、しょうがない。
ちょっと妬けるけどな。
だから俺は、時々こうやって翔くんをチャージに来るよ」
優しく笑ったと思ったら、よいしょっというかけ声と共に担ぎ上げられ、そのままベッドの上に戻された。
「ということで、この一週間は俺は翔くんをチャージしまくるから、他のことをする暇はないんだよ」
近づいてくる顔。すでにスイッチが入っている。
すんでのところでそれを止めた。
「いや、俺は明日から仕事が……
病院に行かないと…」
けれど、伸ばした手はいとも簡単に捕まえられてベッドに縫い付けられた。
「んふふー
大丈夫、俺が一週間の休暇願い出しといたから。だいたい翔くん、明日の朝足腰立つと思ってんの?
俺はそんな生ぬるい抱 き方する気ないからな」
そう宣言してにっこり笑う。
笑ってはいるけれど、その顔はすっかり捕食者の顔で
鼻唄が出そうな程嬉々としてバスローブの紐を緩める智くんに、俺はなす術もなく翻弄されていった。
つづく
~~*~~*~~*~~*~~
こんばんは
お寄りいただきありがとうございます。
大野先生感謝企画の最中ですが、
気が付けば24日が近づいています。
これはヤバイ!!
まさかのお山を書いていて、自担の誕生日をスルーするところでした。
せっかく、お話の中で前振りしたのに……
でも、まだ全部書けていません(@_@;)
しかも、終わりが見えない………
とにかく書け次第アップしていきたいと思います。
何とか一話だけでも間に合わせたい。
ということでこちらの番外編、下書きは出来ているので、明日残りの2話をアップして終わらせようと思います。
明日、12:00と22:00更新です。
変則ですいません。
よろしくお願いいたしますm(__)m
アイバースデー、
結局今年もバッタバタなアイでした\(^o^)/