自信作だというハンバーグはとっても美味しかった。かずさん、本当にアメリカで自炊していたんだ。
この後にかずさんとの初夜が控えているというのに、不思議と焦りや緊張はなくて、かずさんとの夕食を心から楽しんでいる。
若い頃なら考えられなかった。
いいところでお預けなんて喰らったら、下手したらケンカになっていたかもしれない。
まあ、その頃の恋愛なんて、かずさんへの気持ちに比べたら遊びの延長のようなものだったからかもしれないけれど。
それでも、その時はその時なりに真剣だった。
挫折も知らない、怖いものなんてなかったあの頃。
今、目の前で一緒にご飯を食べているかずさんを見ていても不思議とギラギラしたものはなくて、優しい気持ちになれる。美味しいねって言い合うだけで幸せに満たされる。
そんなことを言うと、また大野先生に枯れてるって言われそうだけれど
年齢を重ねるのも、かずさんと離れていた時間もきっと意味があったんだ、と思える。
夕食のあと、二人で片付けをして、俺が先に風呂に入った。
入れ違いに風呂場に消えたかずさんを、寝室で待つ。
鞄から、大野先生に渡された物を取り出して、まじまじと見る。
さすがに緊張してきた。
かずさんに苦痛を与えずに、ちゃんと出来るかな。
昔の記憶を掘り起こしてみても、あまりに時が経ちすぎているし、だいたい同性相手は初めてなんだからそんな経験が役に立つとも思えない。
一人だとぐるぐると余計なことばかり考えてしまいそう。
何より、こんな時に浮かんでくる強く心に刻まれた記憶。
意識をなくし、ぐったりとしたかずさんの姿。
どんなに振り払っても現れて俺を追い詰める。
一気に不安が押し寄せて、気持ちが沈んでいく。
もし…もしも……………があったら……
俺は……
かずさん……
灯りを落とした寝室にコンコンと軽いノックの音。そしてゆっくりとドアが開いた。
そろりと入ってきたかずさんは、薄暗い灯りの下でも分かる湯上がりの姿。
白い頬は桜色に染まって、チェックのネルのパジャマが、決して女性的ではないのに、可愛いらしい。
そのまま、ベッドに腰掛ける俺の隣に座った。
「なんだか恥ずかしいね」
はにかんだ笑顔を浮かべて俺を見上げる。
「かずさん……」
かずさんに答えるように、俺も笑った。
つもりだった。けれど……
「……まぁくん、怖くなっちゃった?」
かずさんには見透かされていたみたい。
俺を見上げて、ふっと笑ったかずさんは
「大丈夫って、言葉じゃダメだよね。
……じゃあ、試してみようか」
そう言うと、パジャマのボタンをスルスルと外してバサリッと上を脱ぎ捨てた。
それだけじゃあ足りないと思ったのか、ベッドサイドの灯りをパチリと点ける。
露になった自分の上半身を確認して、俺を見上げる。
「まぁくんが確認してみて」
そう言うと、俺の手を取ってかずさんの胸に押し当てた。
瞬間に感じるかずさんの体温と肌の柔らかさ。
ドクンッ!
かずさんの素肌に心臓が大きく脈打つ。
でも、俺はその手をそっと離した。
代わりにそこに顔を近づけて変化がないかを注意深く見る。
変化は……ない
どう?と頭の上から声が掛かって上を向くと、見下ろすかずさんと目が合った。
「大丈夫みたい」
「だから、大丈夫なんだって」
二人顔を見合わせてふふっと笑った。
「じゃあ、これは?」
俺はかずさんの薄い筋肉の乗った白い 胸、その 尖 りの横に唇を寄せた。
つづく
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今日は嵐さんのデビュー日ですね。
19周年おめでとうございます。
そして、19年間嵐でいてくれてありがとうございます。
たくさんの幸せを貰っています。
これからも、ずっと、ずっとついていきます。
これからも、嵐さんが見せて暮れる世界を楽しみにしています(*´∇`*)
アイでした(*^^*)