最近のかずさんを一人には出来なくて、俺が仕事に行くときは、出来る限り潤君に来てもらっていた。


かずさんは俺が出掛けると、途端に元気がなくなりずっとソファーで丸くなっているという。


かずさんがいない隙をねらって潤君が俺に言う。


「相葉くんだって今の状況が良くないって分かってるよね。
俺、これ以上かずが参って行くのを見ていられない。
相葉くんだって、あんなかずが望みじゃないよね。

相葉くんには出来ることが、相葉くんにしか出来ないことがあるよね」


本当にかずさんの心配をしてくれる潤君。


「ごめん……
相葉くんの気持ち、分かってるつもりだし、
俺が口を出すことじゃないって、思うんだけど……」



俺の気持ちも汲み取って、とても辛そうな顔で、それでも言ってくれる優しい人。


「そうだね。
どうすればいいか………分かってるよ」


かずさん、離れたくないよ。
この世でたった一人、俺の愛する人。
この世の誰よりも俺を愛してくれている人。


ずっと一緒にいようねって言ったのに……


俺たちは離れるしかないのかな………








分かりきっている結論。


でも、未だに俺はそれをかずさんに言えずにいる。


二人でソファーに座ってると、かずさんの携帯が鳴った。


画面には翔ちゃんの文字。


かずさんは俺には聞かれたくないのか窓際まで行って俺に背を向けた。


こんな時でもかずさんは俺が視界に入っていないと安心出来ないようで


自分の部屋に籠ったりしない。


やがて


「………だから、行かないって言ったでしょ!

………いやだ!
俺は絶対にここから離れないからね!」


櫻井先生に強い口調で言い返している。


きっとかずさんも俺と離れるように言われている……


じっとかずさんを見つめる。


俺の視線に気付いたかずさんが、携帯を切って俺の側に戻ってくる。


電話していた時の険しい表情が嘘のような嬉しそうな顔で俺の胸に顔を埋めると、柔らかい両手が俺の背中に回る。


俺はやっぱりその手を振りほどくことができなかった。


俺にすがる華奢な身体を思い切り抱き締めたい。


そのままキスして白い肌を堪能したい。


かずさんに俺を刻み付けて、深く深く交わって……


今すぐにでも……


………………なんてバカな欲求を


けれど、最近の俺はそんなことばかり考えていて


今だってその衝動を抑えるのに精一杯で、両手の拳を握ったまま、かずさんからの抱擁を受け入れていた。


一緒にいられればそれで良かったはずなのに。


何も起こらなくても、二人で日々を重ねられれば幸せだと思っていたのに。







かずさんを傷付けるとわかっている、こんな欲を持つようになるなんてね。






俺はもう、自分が信じられないよ。






俺はかずさんと目を合わせて出来るだけ優しく微笑んだ。


かずさんから返ってきたのは泣き顔のような微笑。


きっとかずさんには俺の作り笑いの意味が分かっている。





やっぱり……


俺たちは一緒には居らいれないんだよ。













つづく














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Dear Snow読んで頂き有り難うございます。


どんどん暗い話になっていってすいません。


当初の予定通りではあるのですが、なかなかしんどいターンに入ってきまして、書くのが辛い。

おかげで、逃避で書いてる話が捗っています。


アイです。


もう少し書き溜めてからアップしたいと思います。その時はまた、お付き合い頂けたら嬉しいです。




ところで、明日はにのちゃんの誕生日と言うことで、お話を一話アップしたいと思います。


以前書いたalwaysの後日談です。


いらないかと思っていたのですが、今回誕生日のお話を考えていて、これしか出てこなかったので、書いてしまおうと。


そして、それに伴って、alwaysを小話から切り離し独立させました。通知が行ってしまった方申し訳ありません。




6月17日22:00にアップします。
たった一話のお誕生日企画ですが、こちらもお付き合い頂けたら嬉しいです。



では、また\(^o^)/