ポンッ! ポポンッ!
快晴の秋の空に花火の音が響く。
ついに"青應祭"当日がやって来た。
自分で言うのもなんだけど、ただでさえ有名大学。
まして今年は目玉の大物芸人も来る。
ポスターやチラシも配りまくって、宣伝も充分。
ということで、開始前から門の前には黒山の人だかりが出来ていた。
その門の装飾は大野さんの監修。
芸術学部の人達の力作で、このままどっかの展覧会に出せるんじゃない?ってほどの出来映え。
中に入ると、学内のサークルの模擬店がズラリと並んでいる。
広場には小規模な、中庭には大規模なステージがあって、時間によってダンスサークルやバンド、チアサークルなんかが野外パフォーマンスをすることになってる。
ここと講堂のステージは松潤の担当。
野外は一からステージを組み上げて、音響も持ち込んだ。
講堂は講演会や演劇、例の大物芸人さんもここでひとステージ持ってくれる。
ニノと大野さんがパフォーマンスするのもここ。
演目ごとにスゲェセットが組まれてるらしい。
松潤の本領発揮だね。
各教室でもゼミの発表や展示、出し物が予定されてる。
学校あげての行事、期間中の参加者は物凄い人数になる。
改めて思うのは、これだけの人をまとめて動かす翔ちゃんの凄さ。
俺たち本部付きは、ずっと活動拠点だった準備室、当日は本部になるけど、突発事態に備えるために当番制でそこに待機。
俺たちは抜ける時間はあるけど、翔ちゃんはほぼここに缶詰めらしい。
俺とニノが当番でいる時も、何事もなければダベっていられるんだろうけど。
二人でいられる時間はうれしくて、ダベってようと思ってたんだけど……
いざ蓋を開けてみれば、ひっきりなしにトラブルの連絡が入ってくる。
あんなに用意周到に準備したのに。
機械が動かないだの、予想以上の人の入りで捌ききれないだの、あらゆる所から入るコールに的確に対応していく、翔ちゃん。
翔ちゃんの指示を受けて走り回る俺たち。
なんだよー
当日は高みの見物じゃあなかったのー?
超忙しいんですけど。
そんな中でもちょっとゆっくり出来る時間があって。
たまたま翔ちゃんもいなくて、本部にニノと二人きり。
ニノは早速ゲームを始めた。
「ねぇ、ニノと大野さんのダンスは最終日の午後だよね?」
液晶画面に没頭しているニノに話しかけると
「ああ、うん」
一言だけ返ってきた。
「絶対見に行くからね!
ここだけは開けてくれって翔ちゃんに頼んであるんだから」
「来なくていいよ」
相変わらず、つれない返事。
「いや、絶対行く!!
翔ちゃんも一緒に行くことになってるんだから。
あー、楽しみ!」
俺は話してる間にどんどんテンションが上がってるのに
「あっ、そう」
返事が素っ気なさすぎる。
まぁ、ゲーム中だしね、あんまり邪魔してもね……
………
漂う沈黙。
だけどね、ニノと二人だとこの沈黙も嫌いじゃない。
元々人見知りの俺は沈黙が苦手で、なんか喋らなくちゃとか、この場を盛り上げなくちゃとか必要以上に頑張っちゃったりするんだけど、ニノが相手だと「まぁいいか」ってなる。
余計な気を使わなくていいからすっごく楽。
すると
「…ねぇ……なんか喋ってよ」
相変わらず顔はがっつりゲーム画面のニノが言う。
「最近よくそう言うよね。
沈黙、辛い?」
「いや全然」
「なら良かった。
俺はニノとなら黙ってても全然平気なんだよ」
ニノを見て言う俺に一瞬だけ視線を上げ、それをまた戻して
「うん、それはオレも平気。
……だけど……なんか喋ってよ」
最近よくある応酬。
そんな時は俺は昨日あった事とかをとりとめもなく喋る。
それをニノは黙って聞いてる。
だから今日も俺は
「この間さ・・・・」
って話すんだけど、ニノが何をしたいんだかはよくわかんない。
つづく
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こんばんは
相変わらずの亀更新にお付き合い頂きありがとうございますm(__)m
青春ブギ、50話です。自分でびっくりしてます。
そしてまだ終わりません。
もうしばらくお付き合い頂けると嬉しいです。
ついでに、私、お留守番が決まりました。
ここ2年ほどワクワクもライブも行けてたから(同行で)、何となく予感はあったんですが……
やっぱり残念(>_<)
皆さまのレポを楽しみに待ちたいと思います。
では、また……