雑誌のインタビューのために二人だけ残った楽屋。
少しだけ時間があって、相変わらず忙しい相葉さんはソファーに横になったかと思ったら、もうスヤスヤと寝息をたてている。
今、絶賛ライブの中身を考え中な俺はパソコンを開いた。
毎度のことながらこれが難しくて…
リーダーの映画の主題歌のPVと前回コンサートのメイキングを見ていた。
PVの中で俺がごねていた。
オーダーを聞いて、すぐに分かりましたって出来る人がうらやましい。
俺には出来ないから。
聞いたところから考えるんだよ。頭の中でシミュレーションして画像浮かべて、それからじゃなきゃ動けないんだ。
めんどくさい奴だな俺。
そんな俺だから、いつもあなたのことはスゲーって思ってる。
それなのに、いつも俺をたててくれる。
別に決定権が俺にあるわけじゃないよ。
あなたがいいって言ったものでいいんだよ。
結局それが一番嵌まるんだ。
見てみろよ、あなたが思いを込めたソロの評判を。
みんな絶賛じゃねぇか。
あなたには力があるんだよ。
昔から、自分はヘボいとか力がないとか言ってるけど、若いときはみんなそんなもん無かったよ。
だけど若いからさ、自分の実力の無さなんて認めたくねーじゃん。
だから張りぼての自分作って強がってただけさ。
そんな中であなたは、自分も嵐もその時々のありのままを見て正当な評価をしてたよな。
ただ、その時嵐がどんなポジションにいても嵐が好きだって言い続けた。
ひたすら体を張ってた。
そんなあなたをそばでずっと見てたから、俺らも嵐が好きだし今までやって来れたんだと思う。
よく太陽のような笑顔とか言われるけど、本当に太陽のように暖かい人。
その笑顔につられてこっちまでいつの間にか笑っているような………
結局、仕事なんか全然進まなくて、ずっとあなたの顔ばかり見てた。
しばらくするとごそごそ動き出して、うっすらと目を開けた相葉さん。
「う~ん、寝ちゃったぁ。時間大丈夫?」
「まだ平気。
もう少し寝てたら?時間になったら起こしてやるよ」
「………いいや、少し寝たら楽になったから」
うーんと大きな伸びをして立ち上がり
「松潤なに見てんの?ライブのメーキング?」
パソコンを覗き込んできた。
「あ、じゃあせっかくだから、相葉さん次のコンサートなんだけど、」
一瞬怯んだ目で俺を見る。
何をやらされるんだって思ってるんだろう。
前例かあるからな。
だけど、次の瞬間
「いいよ、やるよ」
あっさりと答えが帰ってきた。
「えっ?俺まだ何も言ってないし」
「松潤がやれって言うなら何でもやる。
だって松潤は出来ないことはやらせないでしょ。
この前だって、まぁ結構キツかったけど、結果出来たしね
全面的に信頼してるから」
そう言ってあなたは笑った。
ある意味キラースマイル。
ここで出す?
その太陽の笑顔にただ見惚れる。
固まって何も言えなくなる。
そのままあなたは
「トイレ行ってくるねー」
って、軽やかに楽屋を出ていった。
やっと金縛りから解ける俺。
くっそー、やられた!
全面信頼だって?
その言葉からのあの笑顔
また堕ちるだろあなたに
見てろよいつまでも弟なんかじゃいないからな
いつか絶対に捕まえてやる!
覚悟しとけよ!
心に誓って、俺はもう一度パソコンを開いた。
おわり
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潤くん誕生日おめでとうございます。
何かしたいと思ってはいたのですが、時間が無い~
ということで、以前お蔵入りにした話を引っ張り出して来ちゃいました。
大丈夫たったでしょうか?
今年一年が潤くんにとって素敵な一年になりますように