それから会議室であの二人を見ることはなくなった。
一見以前に戻ったこの場所で、だけど小さな変化が起こっていた。
俺がそれまでのように、ニノの側にいれなくなったこと。
あの日、俺がニノの隣にいる資格は無いんじゃないかと思ってしまってから、二人の間には微妙な距離が出来ていた。
いや、俺が作ってるんだけど…
二人並んで立っている時も、座る場所にも開く隙間。
きっとニノは気付いてる。
何も言わないけど、時々何か言いたそうな顔で俺を見てる。
ちょっとは寂しいと思ってくれてる?
自分で自分の気持ちに尻込みしてるくせに、ニノには寂しいと思って欲しいなんて勝手すぎる……
あー、また自己嫌悪
昼休み、一人で来た屋上で空を見上げる。
そういえば、ここニノと出会った場所だ。
ハハ、ニノから逃げてるのに思い出の場所に来るなんて、そんな自分に笑えた。
もうすぐ夏だっていうのに、今日の空は一面の曇り空。
せめて青空なら気分も晴れたかもしれないのに。
ますます気持ちが落ちていく。
俺は持ってきたペットボトルの水をゴクリと一口飲み込んだ。
つづく