5月も終わりに近づき、そろそろ梅雨の気配もする頃。
地方出身で下宿組の俺は、生活費の足しにするためにせっせとバイトに勤しみ、テニス部に入った松潤は、いつの間にかテニス部のプリンスと呼ばれ女の子を従えて歩くようになっていた。
その頃ニノは卓上遊戯研究部、略して卓研。
要するにゲーム部に入り浸っていた。
ゲームをより深く極めようとする人たちの集うそこは、俺には分からない専門用語が飛び交う独特な空気で、俺ははっきり言って引いてしまった。でも、そこにニノは楽しそうに通っていた。
本当は放課後も一緒に居たいけど、バイトは辞められない。それに、俺は卓研には入れない。
と、いうことで
各々の世界を大事にする事も長く付き合うには大切だと、無理やり自分に言い聞かせて俺は今日もバイトに行く。
ジリジリジリジリ
携帯のアラームが鳴る。
う~ん、もうあさぁ~?
昨夜はバイトが遅番で帰りが遅かったからあんまり寝られてない。
目を開けようとするけど、上瞼と下瞼はなかなか離れてくれない。
ジリジリジリジリ!!!
その間にも容赦なくなり続けるアラーム。
うーー、えいっ!
と掛け声をかけて、何とか起き上がり
ぼんやりした頭を掻きながらアラームを止め
ふわぁ~~
デッカイあくびをして大学のホームページの、掲示板のページを開けた。
休講や試験の範囲なんかの連絡事項が載るこのページを学生は朝一番で確認してから一日が始まる。
それはもう日課になっていた。
「別に変更はなしーーと」
惰性で携帯の画面を 下へスクロールしていくと…
いつもは無い特記事項があった。
『以下の生徒は本日○○時、3号館第一会議室に来ること』
教育学部 1年 相葉雅紀
二宮和也
松本潤
………
以下略
??
何だ、これ ?
俺、何かしたか?
……いや、覚えはない……よな?
つづく