私立青應大学は名門と言われるだけあって建物にも歴史が感じられる。



だけど入学式の行われる講堂は建てたばかりで、木材をふんだんに使っていて、近づくと木の匂いがした。



大体、新入生を含めたこの人数を収容する施設を大学が持ってるって、どんだけなんだ。



もちろんバイトはするけれど、高い学費を払ってくれた親に改めて感謝する。



入学式が終わって、せっかくだから一人キャンパスの中を歩く。



ここのキャンパスの中だけでいったい何棟の建物が建っているんだろう?



広い中庭もあって、大きな木の下にベンチ、まるで公園みたい。



その中庭を越えた所にある教育棟に入る。
これから俺が主に授業を受ける場所。



大小さまざまな教室の他に食堂、実験室の札も見える。



これから毎日ここに通うんだ。何が待っているのか。







そして、導かれるように階段を登って屋上へ。



そこから下を見下ろすと、中庭が一望出来た。



見上げれば真っ青な空、眩しい日差し。



その眩しさに一瞬目が眩む。



ふらつき手をかざした。



真っ白な光の中で薄く開けた俺の目が捉えたもの。





屋上の遥か上に立つその姿



白い衣が陽の光を反射し



ゆっくりと太陽に向かって両の腕を伸ばす



光に透ける茶色の髪



その奥が透けて見えそうなあわいコーヒー色の瞳。



うっすらとたたえる微笑みは可憐で、だけど何故か泣いているよう



綺麗だ……



目が離せない……



まるで、天使





まさか、そんなはずは



真っ昼間から夢でも見ているのか、と思うけど



心を持っていかれるとはこの事なのか、
俺はその天使に



一瞬で恋に堕ちていた……







つづく








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この前に「お詫び・・・」と「青春ブギ  0」が載っています。

いろいろと不手際がありました。

申し訳ありませんm(__)m