N said ~monologue~
入学式、屋上の給水塔の上にたつ。
ベンチに並ぶ二人が見えた。
どうしても、翔ちゃんと同じ大学に行きたかったから受験勉強頑張った。
頑張って頑張って、やっと受かったこの大学。嬉しかった。
これでまた三年間翔ちゃんと一緒にいられる。
だけど…
その結果、おれは高校時代と同じ光景を見せられることになるんだ。
分かってた。
だけど、どうしても一緒に居たかった。
翔ちゃんの顔の見えるところに、
翔ちゃんの声の聴こえるところにいたかった。
ただの後輩としてでもいい、すこしでも側に……
届かないあなたに手を伸ばす。
思わず涙が零れそうになって俯いたとき、口をあんぐりと開けてこっちを凝視しているやつに気づいた。
慌てて給水塔から飛び降りて、そいつの前に出ると、どうやら同級生らしい。
そいつは何故かオレの事を天使だエンジェルだと抜かしやがる。
変なやつ。
だけど、この変なやつの太陽みたいな笑顔と臆面もなく寄せられる好意が心地よかった。
お前はおれが、おれを追い回すお前と一緒に居てくれると思ってるようだけど、
そうじゃない。
届かない想いを抱えて潰れそうになる心をお前の“好き”って気持ちが救ってくれてるんだ。
人に好かれる価値のある人間だと、此処にいていいと思わせてくれてる。
何度断ってもめげずに告げられる“好き”という言葉に、そのポジティブなエネルギーに助けられておれは今、笑っていられるんだよ。
もしかしたら……
おれはお前を利用しているのかもしれないね……
つづく
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いきなりのモノローグですが、
ニノがあまりにもしゃべってくれないので、モノローグにして無理やり心のうちを話して貰いました。
そしたら余計な事まで言い出して…
回収出来るかしら……
何年かぶりの発熱でびっくりでしたが、どうやら胃腸炎から来ていたようです。
熱もさることながら胃痛頭痛でしんどかったけれど、何とか回復しました(*^^*)
Cさん心配してくれてありがとうございました(^^)