イメージは嵐ちゃんのお馬さんです
ここはサンタの国。
今はその年一番の繁忙期で、国中が活気にあふれていました。
サンタの国の仕事はクリスマスだけではありません。
一年中、世界中のひとたちに夢や希望をあたえています。
そのなかでもクリスマスから年末はとくに忙しく、国中がてんやわんやしていました。
そんな中
街を見下ろせる丘の上で一匹のトナカイがぼんやりと座りこんでいました。
もうずいぶんと長いことトナカイはそこにいました。
トナカイの後ろにサンタクロースがやって来ました。
サンタクロースはトナカイの背にそっと寄り添い声をかけました。
「こんな所でサボってると怒られるぞ。どうかしたか?トナカイ雅紀」
急に声をかけられて、ビクッとトナカイ雅紀は振り返りました。
「しょーちゃんサンタ……」
「何かあったのか?」
翔サンタはトナカイ雅紀の隣に腰をおろしました。
眼下に広がるのは、豊かな自然とその中にできたおもちゃのようなカラフルな街並み。
その中を赤い作業服に身を包んだサンタクロースやツノを蓄えたトナカイたちが忙しそうに行きかっていました。
「…他のソリチームの人たちがね、オレの鼻が赤くてカッコ悪いって言うの」
もともとは立派なトナカイ雅紀のツノがいくぶんうなだれているように見えました。
「お前が赤い顔をしているのは、いつも一生懸命で誰よりも汗をかいて頑張っているからだろう?」
「それにね、みんながオレはチーム嵐の中で一番ショボいとか、オレ一人だけ何て名前かわからないとか言うんだ。
それはオレの頑張りがたりないからだって、もっともっと頑張ろうって思ってるんだよ。
だけど……」
トナカイ雅紀の丸い目には涙が盛り上り、つうっと頬をつたいました。
翔サンタが優しく微笑んでトナカイ雅紀にそっと手を伸ばし、こぼれ落ちた涙をその指でぬぐいました。
「今だってじゅうぶん頑張ってるよ。
お前はオレ達のソリ、嵐号の大事なメンバーだよ」
「しょーちゃんサンタ」
「そうだよ、トナカイまー。
他の奴らがお前の凄さに気付いてないだけなんだよ」
「潤サンタ…」
「トナカイまーくん、あなたバカなんだから考えたってしょうがないでしょう?行動あるのみですよ」
「バカって言うな!トナカイにの」
頬に涙の後を残したまま、トナカイ雅紀がへへっと笑いました。
その丘にいつの間にかチーム嵐がそろって……
「あれっ?リーダーは?」
つづく