皆さま、こんにちは。いつもブログに遊びに来てくださり、ありがとうございます。
今日は、私がコツコツと約11年(!)かけて行ってきた、ある「投資の答え合わせ」をご報告したいと思います。
投資を始めたばかりの頃、私はある本に出会いました。経済評論家の山崎元さんと、
ブロガーの水瀬ケンイチさんの共著『ほったらかし投資術』です。
そこにはこんなことが書かれていました。
- プロが運用するファンドでも、平均するとインデックス(市場平均)に勝てない
- 手数料が高い分、長期的にはリターンが削られてしまう
- 勝ち続けるファンドを事前に見抜くのは、実は不可能に近い
当時は「ひふみ投信」を筆頭にいくつかのアクティブファンドがもてはやされており、実際に日経平均を大きく上回る成績を叩き出していた時期でもありました。
「本当にアクティブファンドはインデックスに勝てないのか?」
意図的な検証ではありませんでしたが、2015年から「ひふみプラス」と「ニッセイ日経225」をほぼ同時に積立開始し、
2026年1月現在まで継続保有した結果、残酷なまでの差が浮き彫りになりました。
※注記
両ファンドはサテライト運用のため、投資額や配分は途中で変更しています。特に「ひふみプラス」は一時期旧NISA口座で運用していたため、税制面ではインデックス側より有利な条件でした。完全に同一条件ではない点はご了承ください。
11年間の投資実績:ひふみプラス(アクティブ)
まずは当時のアクティブファンドの雄、ひふみプラスの結果です。
最終的なトータルリターン(2015/3/19~2026/1/31)
- 累計買付金額:1,236,067円
- 評価金額:2,373,717円
- トータルリターン:+1,137,650円
- 評価損益:+92.0%
10年以上の運用で資産が約2倍。年利換算で約8%強と、決して悪い数字ではありません。現金を眠らせておくよりはるかに良い結果です。
※投資開始日が2020/1/28となっているのは、これ以前は旧NISA口座で運用していたためです。比較時のトータルリターンには旧NISA口座のリターンも加味して比較しています。
11年間の投資実績:ニッセイ日経225(インデックス)
一方、当時から低コストだったインデックスファンドの成績はどうだったでしょうか。
最終的なトータルリターン(2015/2/16~2026/1/31)
- 累計買付金額:258,000円
- 評価金額:794,865円
- トータルリターン:+536,865円
- 評価損益:+208.1%
驚くべきことに、アクティブファンドの倍以上のパフォーマンスを叩き出しています。
実績まとめ:アクティブ vs インデックス
| ファンド名 | 累計買付金額 | 時価金額 | トータルリターン | 評価損益 |
|---|---|---|---|---|
| ひふみプラス | 1,236,067円 | 2,373,717円 | +1,137,650円 | +92.0% |
| ニッセイ日経225 | 258,000円 | 794,865円 | +536,865円 | +208.1% |
更に残酷な現実:投信管理費用の差
楽天証券のデータを使い、2019年以降の6年間に支払った「保有コスト」を可視化しました。ここには、さらに残酷な現実が隠されていました。
投信管理費用(直近6年間)
| ファンド名 | 時価評価額 | 管理費用率 | 概算管理費用 |
|---|---|---|---|
| ひふみプラス | 2,373,717円 | 1.078% | 97,830円 |
| ニッセイ日経225 | 794,865円 | 0.275% | 7,821円 |
「ひふみプラス」の評価額は「ニッセイ日経225」の約3倍なので、
この数値で補正すると、支払ったコストは「ニッセイ日経225」の約4.19倍。
もちろん、ひふみが投資対象とする「中小型株」と、日経225の「大型株」という市場環境の違いもありますが、コストの差は確実にリターンを蝕んでいます。
また今は日本株が絶好調。ということは日本株インデックスも当然ながら絶好調。
この環境でアクティブファンドがインデックスを上回るのは極めて難しいでしょう。
ただ高い手数料を投資家から取りながら、評価損益率では半分以下に甘んじている。
この現実を見て、アクティブファンドに投資する意味を見出すのは厳しいのかなという結果です。
結論:11年の投資経験を経て辿り着いた「最適解」
実はこの11年、私はインデックス投資だけをしていたわけではありません。
個別株のデイトレードに熱中したり、高金利に目がくらんでFX(トルコリラ!)に手を出したりと、随分と遠回りもしてきました。
そうした失敗と、今回の11年にわたるファンド比較を経て、ようやく一つの答えに辿り着きました。
50代からの出口戦略:インデックス+「賢い」高配当
50代に到達した今、私の投資フェーズは「資産形成」から、少しずつ「出口戦略」を見据えたものへとシフトしています。その柱となるのが、米国株の高配当ETFへの投資比率を高めることです。
ただし、ここで一つ大きな注意点があります。
世の中には「高配当」という甘い言葉を隠れ蓑にした、質の低い商品が溢れています。
特に投資信託の中には、分配金を出すために資産を削っているような、
実質「タコ足配当」の悪質なものも含まれています。
これからの私が選ぶべきは、以下の2点を満たすものだけです。
- 圧倒的に低コストであること
- 中身が透明で、健全な企業の成長に裏打ちされた「真の高配当」であること
これから投資を始める若い方へ:投資の世界の「浮気」について
これから投資を始める皆さんに伝えたいのは、メインはインデックス、でも少しの浮気はアリということです。
そもそも、インデックス投資というのは非常に「退屈」です。ただ積み立てて待つだけ。面白みもドラマもありません。
現実世界での浮気や不倫は絶対にNGですが、投資の世界に限っては、スパイスとして少し興味のある個別株やアクティブファンドに手を出すのは、私は悪くないと思っています。
ただし、それはあくまで「サテライト(脇役)」の範囲内での話です。
デイトレードやFXに全財産をフルベットするようなことは、絶対におすすめしません。
メインという盤石な土台(インデックス)があるからこそ、少額の遊びが許されるのです。
最後に
11年の検証を経て、1.7億円の資産を運用する私の2026年投資戦略は、一点の曇りもなくシンプルです。
「低コストなインデックスと、厳選した高配当資産への集約」。
これからは、確信を持って自分に合った投資道を歩んでいきます。



