タイ旅行 vol.7 ~4日目~ 前半 |   EMA THE FROG

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    roukodama blog

※ボストンテリア・エマについての記事を
期待して来てくださった皆様ごめんなさい。
現在わたくしエマパパが、先日エマママと
二人で行ってきたタイ旅行についての
レポートを連載中です。しかも長々と。

これも何かの縁、
お暇な方はちょっとおつきあい下さいな。
もちろん、エマについての記事も随時アップ
していきますので、そちらも併せて
楽しんでいただけたらと思います。

エマパパ


はじめまして
「すみませんが、つきあってやってくだしゃいです」


ホテル内のレストランで朝ごはんを食べた後、ビーチリゾートであるプーケットを楽しむ為には必要不可欠な「水着」を買いに街に出る。3歳の頃から小学校4年生位までスイミングスクールに通っていた僕は、クロールや平泳ぎはもちろん背泳ぎやバタフライなんて泳ぎ方までしっかりマスターしておったわけですがそれも昔の話、目が悪くなりメガネやコンタクトレンズなしには日常生活を送れなくなった中学の頃から僕は徐々に「インドア派」に方向転換していき、高校、大学、そして社会人になった今では、プールはプールでもアルコールで満たされた夜のプールにどっぷり、気がつけば水泳を含むスポーツ全般から遠く遠く離れた生活を長い間送っているわけで、要するに水着なんてここ5~6年全く必要なかったわけです。また同時に、運動せずお酒ばかり飲んでいたその5~6年で僕はすっかり「人に見せられない身体」になってしまったわけで、う~ん、因果応報、全ての結果には原因があると言ったのは誰だったか。

朝
おはようプーケット

4日目朝ごはん
いただきますプーケット

街中にはやはりタイ以外の国からはるばるやって来た外人観光客の姿が目立つ。前にも書いたがここタイランドは現在夏まっさかり(乾季)でひどく暑いので、道行く人々はそのまま海にドブンと飛び込めそうな格好をしている。Tシャツに短パン、というのはまだいい方で、上半身裸の人や、そのまんま水着だけの人や、中にはサンダルも履かず熱いアスファルトの上を裸足で歩いている強者までいらっしゃる。僕は割と洋服が好きで、27歳になった今でも若干「大人らしからぬ」格好をしているのですが(あくまで若干)、こういう環境の中にいるといわゆる「オシャレ」とかに頭悩ましているのがちょっとバカらしくなってくる。以前行ったアメリカでも同じような事を思ったが、自分達が思っている以上に日本人は「オシャレ」好きだ。いやこの言い方は正確じゃない。日本人に比べて、外国の方々っていうのは服装に驚くほど無頓着なのだ。ちょっと脱線してもよろしいか。

今から5年前、僕が1ヶ月間だけ通ったアメリカの大学の学生達のほとんどは、校内の売店で売っているオシャレさのかけらもないTシャツやタンクトップを着て歩いていた。自分と同じシャツを着た人とすれ違おうが全く気にしないし、もちろん「ブランド」というものにも全く興味を示さない。今よりもよっぽど「アグレッシブ」だった当時の僕はその頃モヒカン頭で、常にサングラスをかけ、香水を振りかけ、腕にはジャラジャラとアクセサリーを付け、そんな格好をした僕に現地の人々は驚きや不快感というよりは妙に純粋な「興味」を示した。しかしその興味というのは髪型や服装やアクセサリーそれ自体に向けられたものではなかった。「君のそのトサカ頭はいったい何を表現したものなんだ?」「そのアクセサリーのデザインにはどんな意味が込められているんだ?」みたいな感じなのである。どっか、感じ方が違うのである。彼らから投げかけられたそんな言葉で自分の格好に何の意味も込められていない事を自覚してしまった僕は、やがて教師から借りたバリカンで自慢のトサカをキレイに剃り上げ丸坊主になり、気がつけば彼らと同じmade in売店のタンクトップを着て学校に通うようになっていた。

その後日本に戻り僕は再びオシャレに燃えるようになってしまうのだけど、アメリカで出会った新しい感覚や、それに伴う開放感を無視するように元に戻っていこうとする自分に対する嫌悪感と、そうしなければアイデンティティを保ちづらい(と感じてしまう)日本の雰囲気に対する恐怖と居心地の悪さを僕は感じ、帰国後1ヶ月以上ひどくブルーだったのだけどまあいいや。脱線に継ぐ脱線で本線との交信が途絶えてしまうのが僕の悪い癖。タイ。タイでしたね。今は。


真っ赤な水着をゲットした僕らは一度ホテルに戻り、ビーチに行く前にちょっと予行練習て事でホテル内のプールに向かう。前述したように僕はこの5年でだいぶ太ってしまったのでやっぱり裸になるのは抵抗あったのだけど、よくよく見てみるとプールで楽しんでいる方の中には僕よりもよっぽど立派なお肉で武装している人もいるわけで、まあいいや、つうかまあよくないとか思ってもどうしようもないしなあははは、みたいな感じで勢いよく水の中に飛び込みましたよ、いやはや気持ちがよござんす。


プール
プール全景

で、何と言ってもここは「リゾート」なんで、プールの中にバーカウンターとかあるわけです。面白いのはそのカウンターに面した石造りのイスが水の中にある事。つまり僕達はプールから上がることなく「泳いで」このカウンターまで来る事ができ、半身を水に沈める格好でイスに座る事ができ、そんで当然、その状態でビールが飲めるって寸法なわけ。いや~、これがリゾートでなくて何であろう!僕はシンハービアをグビグビ飲みつつ、水の中でグネグネと歪んで見える自分の足をさらに揺らしてみたり、パラソル越しにギラついている鋭い太陽光にわざとらしく目を細めてみたり、シンハービアをグビグビ飲みつつ、そしてシンハービアをグビグビ飲みつつ、むげん堂で揃えたサイケデリックな出で立ちで「ロックスターがリゾート好きで何が悪い!」と叫んだ大槻ケンヂの事を思い出したりするのでした。ちゃんちゃん。

後半に続く


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