タイ旅行 vol.3 ~2日目~ アユタヤ |   EMA THE FROG

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※ボストンテリア・エマについての記事を
期待して来てくださった皆様ごめんなさい。
現在わたくしエマパパが、先日エマママと
二人で行ってきたタイ旅行についての
レポートを連載中です。しかも長々と。

これも何かの縁、
お暇な方はちょっとおつきあい下さいな。
もちろん、エマについての記事も随時アップ
していきますので(ママが)、
そちらも併せて楽しんでいただけたらと思います。

エマパパ


はじめまして

【2日目】バンコク

■ホテルで朝食
朝食はホテル内のレストランにてビュッフェ形式。タイ料理に混じって目玉焼き、パン、ソーセージなど洋風のメニューも揃っていて、驚くほど美味しいというわけではないが満足。朝っぱらからガッツリ食べてしまいました。それにしても、レストラン内には使用済みのお皿などを下げるウェイトレス達がうろうろしているのだけど、何だかみなさんご機嫌斜めなのか愛想が悪い。タイって「微笑みの国」とか言われてなかったっけ。


朝ごはんとは思えない品数。
手前にちょっと写ってるのは「お粥」。


■ファランポー駅
ホテル近くでタクシーを拾いファランポー駅近くまで行く。


ファランポー駅前。う~ん、いいです。
ちょっと路地に入っていくと…




これだ!かなりのカオスっぷり。最高。



ファランポー駅入り口。結構でかい駅です。

駅構内に入るやいなやオレンジ色のポロシャツを着たおばちゃんがファイル片手に話しかけてきて、聞けば「アユタヤ?アユタヤ?」と言っている。そうなのだ。このファランポー駅は、バンコクから有名な観光地であるアユタヤ遺跡に行く列車の出発する駅なのだ。僕らがここにやって来たのもその電車に乗るためだったのでそうだと言うと、「ならあのカウンターで切符を買えばいいわ」なんて当然な事を言う。んな事は最初から分かっているわけで、だいたいあなたは何の目的で僕らに話しかけたんですかなんて思いながら指差されたカウンターの方に視線を遣ると、いるわいるわ、おばちゃんと同じユニフォームを着た現地人(?)たち。要するにあれだね、彼らは日本で言う新幹線切符の自販機前で緑色の腕章つけてウロウロしてる案内係なわけね。視線を戻したときにはおばちゃんは既に僕らの前から消えていて、う~ん、案内係ならもう少し色々教えてくれてもいいんじゃねぇかなあなんて、どっか納得のいかないまま切符のカウンターへ。

朝見たウェイトレスの数倍機嫌の悪そうな男性スタッフからアユタヤ行きの切符を買い、あたらためてじっくり確認するとなんと出発まで2時間以上。さすがにこれは、って事でおばちゃんとは別のオレンジポロシャツをつかまえて聞いてみると、「あれれ?何でキミ達はこんな高いシートを予約したんだ?しかも出発は2時間も後じゃないか。もっと早くに出発してしかも安い列車がいっぱいあるのに」みたいな事をブツブツ言いながら不思議がってる。

いやいやいやいやちょっと待て。

不思議な気分になっていいのは入国してまだ24時間経ってないストレンジャーである俺達の方で、タイに慣れていない観光客がなるべく「不思議」にならないように、そもそもあんたら案内係がいるんじゃないのかい!……という心の叫びが彼に伝わったのかどうか、彼は少しだけ申し訳なさそうな顔をして、カウンターで列車の変更をしたらいいというアドバイスをくれた。

…が、イライラする事はまだ続く。

もう面倒なので簡単に書くと、再びカウンターに行って聞いてみると、最初に予約した列車よりも早くに出発してしかも安いシートは確かにあった。あったにはあったが、もしもそちらの列車に変更するとしても、その差額は返金できない事になってるとか言うわけ。それはあんたら客のミスだと。いやいやいやいやだからちょっと待てって。俺らはアユタヤまでの切符くれって言っただけで、一番リッチでしかも出発が2時間もあとの列車にしてくれなんて一言も言ってないんですけども。しかし、奥さんがキツい口調でどれだけ問い詰めても(僕の奥さんは英語が上手。もちろん相手を罵る言葉だってお手の…いや嘘)「いや、規則で決まってんスよ」の一点張り。結局金は戻ってこず。まあ、駅に着いてからたった15分足らずの出来事をこんなに長々書いてる事自体、僕がこのトラブル(とも呼べないような出来事だけど)を、どこか微笑ましく記憶しているという事の証明かもしれない。

おいおい。まさかこれが「微笑みの国」の魔法だとでもいうのかい。



入り口から駅構内を撮影。オレンジ軍団は
映ってませんね。


■アユタヤ行きの電車

切符を変更してもらっていざホームへ。それぞれのホームに掲げられた、行き先と出発時間が書かれた木製(?)の板を見ながら電車に乗り込む。ここで、切符に書かれている指定席が僕と奥さんとではバラバラな事に初めて気付く。おいおい。いきなり現地の人と相席とか無理なんですけど。しかも向かい合うタイプの座席じゃなくこれはいわゆる「特急タイプ」の席並び。なんだか隣り合った現地人にコミュニケーションを強制されそうな気がして面倒くさい、というよりちょっと怖い。さらに大変な事に、この辺りから奥さんの体調が一気に悪くなる。寒気と吐き気がひどいようで、ボンヤリしている。アユタヤ行きをやめる事も当然考えたが、今回の旅行で僕がこのアユタヤ遺跡を訪れる事を何より楽しみにしていたのを知っている奥さんは、青白い頬に精一杯の微笑を浮かべて「大丈夫だから。大丈夫だから」と繰り返すのだった。とはいえさすがにこんな状態の奥さんを一人座らせておく事はできないので、僕の隣に座るはずだったおばちゃんに交渉して席を代わってもらう。実際に交渉したのは体調絶不調の奥さんの方なのですが。いや、ちゃんと英語は勉強しておくべきだな。

何とか無事に(?)出発した電車。ここからアユタヤまで約1時間半、あれだけメトロポリタンなバンコクの街で昨日過ごしていただけに、車窓の外に一気に開けた田園地帯にかなり驚く。プラス、線路の脇に平行して延々と続くバラック小屋の並びにドキドキ。一様にチョコレート色の肌をした元気そうな子供達が追いかけっこをしている隣で、お母さんらしきおばさんが洗濯物を干している。薄い緑色と茶色だけで構成された田園風景の中、洗濯紐に留められたTシャツの色は一様に派手だった。老朽化して時々咆哮をあげるノロい電車、広大な田舎風景、走り回る子供達と並んだTシャツ。僕は隣でうな垂れる体調不良の奥さんを心配しつつも、いよいよ自分が「アジア」に来たのだという静かな興奮を胸に、車窓の外に繰り返し現れるそんな風景に見惚れ、そして、茶色く汚れた窓にため息を吹きかけた。

■アユタヤ遺跡群
「アユタヤ王朝の首都として発展し、国際都市として発展したが1767年、ビルマ・コンバウン王朝によって崩壊」(Wikipediaより抜粋)し、現在では観光地となっている遺跡群、だそうです。他の国の遺跡とはまた雰囲気の違う建築様式・デザインが素敵。

小さな頃学研の「科学」を愛読していた事が原因(なのかどうかは知らないが)で、僕は昔から「遺跡」というものが大好きだ。小学校低学年、セオリー通り最初はピラミッドからスタートし、マチュ・ピチュ、チチェン・イツァ、アンコール=ワット、ボロブドゥール、クノッソス宮殿、紫禁城、テオティワカン、東大寺、ナスカの地上絵、ポンペイ、今は亡き文明を生きた人間達の歴史に触れながら、その頃彼らがどんな気持ちで毎日を過ごしていたのかを想像することに僕は夢中になった。未だ解明されない建築技術、それらの周りに常に散りばめられる様々な「ミステリ」に全身を浸らせ、僕は脳内で数え切れないほどのタイムトリップを繰り返した。今思えば、僕は歴史的側面からではなく、単純に自分の想像力を増幅する媒体として遺跡に魅力を感じていたのかもしれない。

ただ悲しいかな好奇心というものは常に新しいものへの興味=現在持っている知識への「飽き」、というものに支えられている。「好奇心だけは他の誰にも負けない」タイプの人間である僕はつまり、小学校低学年から今までに読み漁ってきた様々な文献、図鑑、ネットの記事などに書かれていた情報(特に文字情報)を、自慢じゃないがほとんど覚えていない。面白そうな遺跡が次々に出て来くるもんだから、さっき入ったばかりの知識もそのまま体外へ抜け出ちまう。しかもその間、頭ん中では「小さな」想像に端を発した「壮大な」妄想が目くるめくっているわけで、そらもう目くらめっぽう御座候てなもんです(なんのこっちゃ)。

ただ、例えば突然ある素敵な遺跡の写真を見せられて、それがどの国のどんな場所にあるどんな歴史を持つ遺跡なのか全く分からないとしても、フレームに切り取られたその限られた景色に僕は心奪われてしまう自信がある。さっき書いたように、僕はその写真の中の遺跡を自分の想像力を増す「装置」として使っているだけなのかもしれないが、そうだとしてもとにかく僕は遺跡が、または遺跡を通じて膨れ上がる自分の妄想世界が好きなのだ。

という事で長々言い訳を書き連ねてみましたが、何が言いたいかって要するに「アユタヤについて、教科書に書いてあるような学術的な説明をここでするつもりは一切ありません。だっておいら知らないもん」という事です。じゃあ最初からそう書けって話ですが、さっきネットで検索したら一つ一つの遺跡の成り立ちをきちんと説明してくれているサイトもいろいろありましたので、教科書的な、または旅行ガイドブック的な情報をお求めの方はそれぞれご自分でお調べになって下さい。

という事で、見やすくキレイな写真は別のサイトで見てもらうとして、ここでは僕の脳内妄想世界をイメージし、さっき仕事の合間に作った加工画像を何枚か紹介するに留めます。ちなみに、元画像は全て自分で撮影したものです。あと、脳内をイメージしてはいますが、実際に世の中がこんな風に見えるわけではありませんのでご安心下さい。




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