「イコライザー」のデンゼル・ワシントンが出るというので視た。
「イコライザー」のようなキレのあるアクションシーンは期待していないけど、
キレる洞察力で魅せてくれる役柄なんだろうと…
審理中事件の証拠になりそうな"靴"の写真を撮るだけという出張で
田舎の保安官補は古巣のロサンゼルス郡保安局へ
出張命令に気乗りしない保安官補、保安局の元上司は冷たい応対
ちょうどロスでは女性連続殺人事件が起きており、記者会見の真っ最中
記者や元同僚の受けは良さそうで、かなりの実績を残していたらしい…
(なのに何故、今は田舎の保安官補なのかは不明のまま進展して行く)
会見していた若手で切れ者の責任者を演ずるのがラミ・マレックで
保安官補に興味を抱き、勃発した女性殺人事件現場へ一緒に行こうと誘う
現場では懇意だった女性監察医にも遇い、寄ってと言われる。
些細な事を気にして調べる見逃さず派。そして新たな発見を
翌日、例の"靴"そのものをもらい受け、帰る途中に
監察医のところを訪ねて、昨夜の死体を見せてもらい、いくつかの頼み事を…
待っている時に、死体に向かって話したいことがあるだろうと語りかける。
ここで思い出したのが次の小説だった。
昨年読んだ短編小説ではかなり印象的だった佳品
キャロリン・ウィート「犯行現場」(『シスターズ・イン・クライム』ハヤカワ・ミステリ文庫(1991)に収録)
新米の女性警官が殺人現場の発見者で、
その流れのまま現場アパートの入り口で立哨中
もちろん殺人現場は初めてで、色んな係が集まりその話し声も聞こえてくる。
新米警官は女の勘で、わざわざ自分に聞こえるように話していると感じた。
そのベテランの刑事は女性警官に声をかけ、新米は中へ入った。
ベテラン刑事は新米警官時代に初めて見た死体の事を語り聞かせる。
現場で目を耳を研ぎ澄ますと、何が起きたのか見えてくる、聴こえてくる場合があると。
(こんな感じだったと思う)
女性警官は、死体、現場の周囲状況を観察し、それらを材料に
殺された女性が直前にどんな行動をしていたのかをイメージしてみた……見えた!!…
本文14ページと短いですから是非ご一読を
刑事も探偵もこんな視点で現場を調べているのだろうが
この「犯行現場」のように描いた小説は記憶に無かったので面白く新鮮だった。
映画の脚本家がこの「犯行現場」を読んでいて、
保安官補のキャラ設定に影響していても不思議では無い。
さて、保安官補は監察医に頼んだものを受け取ってから、街に戻って安ホタルに泊まる。
ここからが本格的な捜査の開始だ。
本ボシらしい怪しい人物を演ずるのがジャレッド・レト
実は出演した映画を視ているのだが
ラミ・マレックもジャレッド・レトも特に浮かぶような演技の記憶は無い。
この映画はこの3人で展開して行くのだが…
やっぱり連続殺人鬼にはもっと深み厚みを感じさせるキュラであって欲しかった。
ラミ・マレックは切れ者は似合うのだが、闇を抱えている陰は…
デンゼル・ワシントンは、いつもと変わらない寡黙なイメージ(のまま)
だから安心して視れるという意味合いもあるけれど。
その点、マレックもレトも印象に残るような演技では無かった。
視終わっても、途中から何かしっくりとしないままの展開で終焉を迎えてしまった感じだ。
シナリオが練れていない。更に2人のキャラの設定なのか人選なのか
スマホ&携帯の現代では、あの公衆電話シーンは成り立たない。
だから少し前の時代に設定したのかー
いくつかの山場はあるというのに…平板と感じさせてしまう展開
保安官補の抱える闇が明らかになった時は驚いたし奥行きは出たけど…
「些細な事」というタイトルは意味深でマッチしている
デンゼル・ワシントンの演ずる保安官補の捜査手法は面白かったし
何せデンゼル・ワシントンの新作なんだし
ずっと気になっていたキャロリン・ウィート「犯行現場」を紹介する場にもなったし
ということで
評価は☆☆☆★★ 5の3
THE LITTLE THINGS Trailer (2021)
https://www.youtube.com/watch?v=3MvdEvsN-iI
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2/6
映画「スーサイド・スクワッド」の記憶はあまり無いのだが、
先日読んだ映画ニュースによると
たっぷり撮影したらしいのだけど
ジャレッド・レトのジョーカーは10分ほどだけの出演だったらしい。
レト演ずるジョーカーの記憶が無いのは当然かな
