須賀事件 | emimalu

須賀事件

日々の仕事で数多くの人間に触れていると

感じなくてイイことすら感じてしまう。

人間なんて儚いもので誰もがどこかで必ず私を見捨てていくのだ。他人だから。


そう言う悲しい足取りで帰宅し、最寄り駅にある自販機を見たら

お気に入りのグミが品切れになっていた。


グミにさえ見放されるかと思うと
悲しみは増幅した。



よもや人に関わる事を極力避けて生きて行きたい。何百人の人間に関わるのももうウンザリだ。
池にはった氷の膜よりモロイ心を
パリパリいわせながら過ごしている私に
追い討ちをかける事件が起きた。


それが須賀事件だ。


信頼という言葉がある。
信じる、頼るという
世間に期待出来ない二文字から形成されたそれは、これまでも私を裏切ってきた。
だから別にこの程度の事件どうってことはない。



ただ、どうしようもなく悲しいだけ。



昨晩、夜中の4時過ぎに彼からメールが来た。
内容に
違和感を感じたので
ふとアドレス詳細表示をすると


そこには私のメールアドレス。ただし、名前は須賀とあった。




須賀とは??

私の名前が須賀だった覚えはない。

しかしアドレスは自分。



何だろうか?

28年生きて来て
結果がこれか。



結果が、これなのか。

でもこれ位
どってことない。
ずっと一人だ。


誰も信じていないのは私だ。