前回からの続きです。

渋谷君との連絡が途絶えたまま数日が経ち、
約束の日が近づいていました。
それでも、
待つばかりでは何も変わらないと思い、
最後のチャンスだと覚悟を決めて、
追いLineを送ることにしました。
「もしかして、体調悪くなっちゃった?
連絡もらえないのは心配すぎるから、
前に聞いてた会社に様子見に行こうか?」
少し強めの内容にすることで、
ようやく彼から連絡が返ってくるかもしれないと思い、
送信ボタンを押しました。
すると、
驚くことに音信不通だった彼からすぐに返信が来ました![]()
「ケータイなくして今Line見た!大丈夫だよ。」
……え?
思わずスマホを握りしめたまま
固まってしまいました。
今まで何日も放置されていたのに、
突然の「大丈夫だよ」という調子のいい一言。
ケータイをなくしたといえばすべてが済むとでも思っているの?
そんなふうに感じずにはいられませんでした。
これまで散々振り回されてきたこともあり、
彼の軽い言葉に対して苛立ちが募るばかりでした。
大丈夫じゃないのは私の方だよ、
と心の中で叫びながらも、
次に何を言うべきか、
冷静さを保とうと自分に言い聞かせました。
渋谷君の返事を読んで、
これ以上曖昧なやりとりを
続けるのは無理だと感じました。
このままLineだけで話すのではなく、
直接会って話したい。
その方が、すべてがはっきりする気がしたんです。
「私、直接会って話したいことがあるから、
今から会社の近くに行っていい?
もし遅くなりそうなら、近くで待っているから!」
そう送信すると、彼からすぐに返信が来ました。
「え、もしかして、携帯なくしたこと疑ってるの?」
その瞬間、
私は目を疑いました。
彼の言葉はさらに続きます。
「本当に失くしたのに、
信じてくれないのはものすごくショックなんだけど。」
……ショック?驚きとともに、
胸の中に冷たい違和感が広がりました。
これまでずっと音信不通で、
私がどれだけ心配していたかなんて考えてもいないの?
そう思わずにはいられませんでした。
「疑ってるとかじゃなくて、
ただ、会ってちゃんと話したいだけだよ。」
と返しましたが、彼は
「今忙しいから無理」
と一言で切り捨てるような返事をしてきました。
ここでまた勝負に出ることにしました。
