「許したほうがいいよ」

そんな言葉を聞くことがあります。

でも、

傷つけられた側からすると、

そんな簡単に言わないで。

と思うこともありますよね。

忘れられないこと。

今でも思い出すと腹が立つこと。

どうしても納得できないこと。

人には、そんな出来事があります。



でも、

許すことは、相手のしたことを正しいと認めることではありません。

なかったことにすることでもありません。

無理に仲直りすることでもありません。

私は、

「もう、この出来事に自分の心を支配させない」

と決めることも、

ひとつの「許し」なのだと思います。



南アフリカのネルソン・マンデラは、

長い獄中生活のあと、

憎しみに人生を奪われるのではなく、

和解への道を選びました。

彼の生き方を見ていると、

許しとは、

相手のためだけにするものではなく、

自分自身を過去から自由にするためのもの

でもあるように思えます。



怒りを持つこと自体が悪いわけではありません。

「私は傷ついた」

「それは嫌だった」

そう感じることも大切です。

むしろ、

その気持ちを無理に押し込めて、

「もう許しました」

と思い込もうとすると、

心の奥に残ってしまうこともあります。

だから、

まずは、

怒ってもいい。

悲しんでもいい。

距離を置いてもいい。

そして、

少しずつ、

「もう、この人のために私の時間や心を使うのはやめよう」

と思える日が来たら、

そこからが本当の意味での「手放し」なのかもしれません。



許すということは、

相手のところへ戻ることではありません。

自分の人生へ戻ること。

過去の出来事を抱えたままでも、

今日という一日を、

自分のために生きていい。

それでいいのだと思います。



今日の智慧

「許すとは、相手を自由にすることではなく、
過去に縛られていた自分を自由にすること。」

答えは、いつも自分の中にある。





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