まだまだ、おもちゃ大好き!欲しい!欲しい!という息子。でもキリがない。


だから、ちゃんとした目的が無い限り、おもちゃが売っているところへは連れて行かないようにしている。

なんとなく連れて行って、行き当たりばったりで、よく考えもせずに買ったものは、間違いなく大事にしない。


子供向け番組の合間、合間に流れる、おもちゃのCMを観ては、あれが欲しい。これが欲しい。

「いいわよ。お誕生日になったらね買おうね。」毎回、合言葉のようにそう言っている。

その日までに本当に欲しいかどうかをよく考えて、本当に欲しいものを買って、そして大事にして欲しいから。そうやって親子で頑張っている。


でも・・・・

問題なのが、行かないわけにはいかないスーパーやコンビ。

数百円で、人気キャラクターの人形やなんかにささやかなお菓子の付いたものがたんとある。これがまた、集めたくなるらしい。

安いし、早く帰りたいし、たまにはいいかぁ~と買ってしまうと、その後が大変。

子どもに高い、安いは関係ない。おもちゃはおもちゃ。


な~んだ、お誕生日じゃなくても、おもちゃ買ってくれるんだ~!


子どもはそう思うらしい。一度買うと、また今日も。今日も。今日も・・・・

「お誕生日にねって言ったでしょ。」と言ってみても、説得力ゼロ。

買ってくれるかもしれないと子どもは思っているから、ごねる。


なんとか、リセットしなければと思っていた頃、どうしても出かけなければならない用事があり、おもちゃやの入っている商業施設に行った。当然、おもちゃやに行きたいという息子。


「おもちゃは買わないわよ。みるだけよ( ̄^ ̄)」

「分かった!買わないよ!v(^-^)v」


随分な時間をかけ、じっくりみて、手にもとり楽しんでいた。

「そろそろ帰るわよ。」と言うと、案の定・・・


「ママ、やっぱり買いたくなっちゃったよぉ。今日だけ買って~。」と始まった。

私がダメと言うと、激しく怒り、涙の無い泣きべそをかき、バトル開始。

欲しがったのは、700円位のキャラクターのビニール人形。

面倒だから、はい、はい、分かったわ。と言って買ってしまえば、今、この時間どんなに楽なことか。

でも、買ったらおしまい。


買わないと言った約束を、母も子も守るしかない。


「どんなに泣いても、怒っても、買わないわよ。」

「今日は買わないって約束したものね。」

「お誕生日にね。」


「いやだ~、ほしい~」

「意地悪なママなんて嫌いだ~」

「そういう怖い言い方は嫌だ~」

「今日だけ、1個だけだから、ねっいいでしょ」


そうやって1時間以上が経過。


「分かった、返してくるぅ。。。」

真っ赤な顔をして、泣きべそをかきながら、人形のあった棚の方に走って行った。

途中、私を振り返り、やっぱり戻ってきて抱きつき


「ママ~、買えなくて、くやしいよ~。くやしい・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。」


そう言い残して、また棚の方へ走って行った。私がいた所から、息子が向かった棚は見えない。


なかなか戻ってこない。


様子を見に行こうかな・・・。いやでも、最後まで自分でやらせよう。


戻ってこない。


やっぱり、戻せないかな・・・・、でもどうか戻してきて!



戻ってきた!


手ぶらだぁ・・・・。



抱き合って、2人で泣いてしまった。