私は調理の専門学校に通い卒業と同時に調理師免許を取りました。
就職先はというと、当時お付き合いしていた同じ専門学校の彼が同じ県内だけれど離れたところ…
(これが避暑地でとっても有名なところ)に就職が決まっていたのでその周辺で探していたら良いご縁がありすんなり就職先が決まりました。
就職してみると毎日毎日本当に大変で、厳しい先輩方に囲まれ私は精神的に参ってしまった。
というか調理の専門学校に行ってはいたけれど私はホールの仕事をやりたかったんだよなぁ…。
だけど実際は調理の仕事内容でホールには出させてもらえませんでした。
オーナーにも奥さまにも伝えたけれど、伝わることはありませんでした。
暫くして私は転職し、念願のホールのスタッフになる事が出来ました。
しかしその職場は朝7時から夜の12時過ぎまで休憩もほとんどない職場でした。表面上はスタッフ一同笑顔でしたがオープン前や休憩時にはオーナーは怒鳴るし、時には手が出るし…とても仕事をするには良い環境ではなかった。
オーナーは私には休憩も与えてくれたし怒鳴る事もなかったけれど、他のスタッフにはそれが日常でした。
それでもスタッフはオーナーの事を大好きでいて、
「怒られるのは僕たちが至らないから。」
「僕たちのレベルが低いからオーナーはいつも疲れてイライラしてしまう。」
こう言って仕事をしていた。私はここのスタッフたちは洗脳されているんだと思った。でもオーナーに認めて欲しいと思って私なりに努力をし、オーナーに近付いた。
でも近付いても近付いても、オーナーとの距離は変わらなかった。
その内怒鳴る声を聞くたびに過呼吸を起こすことが増えた。
スタッフを殴る姿を見て足が震えて自分が何をしているのか分からなくなった。
そんな姿を見てオーナーは私を解雇した。
私も断る理由は無かった。けれどすごく悲しかった。
捨てられたんだ。その気持ちしか無かった。
オーナーは解雇した理由として以前にも働いていた女性スタッフが体調を崩してしまったこと。
この体育会系の職場では女性には無理があること。
今後女性のスタッフは雇わないことを挙げた。
あれからもう何年経っただろう。
今もその店はあるし、料理番組にも取り上げられている。雇わないと言っていた女性スタッフも居るし多分あの頃よりずっと良い環境でみんな働いているんだろうな。
あの店が好きでした。
私なりに好きの気持ちを伝えて仕事をしていた。
でも結局は伝わらなかったということ、なのかな。
もう行く事も無いであろう店なのに、今だに未練タラタラ。
この店にずっと居たなら、今の旦那とも出会わなかったし娘も居なかった。昔か今かで言ったら今の方がきっと幸せなのに。
ずっと忘れられない店、なんだよな…。
頑張る教の集まりの店だったけど、そこにもちゃんと幸せがあったよ。
あれ?何を書こうとしてたんだっけ…(笑)
その時も幸せだったならそれはそれで良いのかなぁ。
スッキリしないなぁー。