「どうして話してくれなかった?
美咲ちゃんも大変だったな…
何でも言ってくれればいいから…
とは言っても、直ぐに助けてあげる事はムリやけどな…」



意外な言葉を敬介から言われた…



「ごめんね…
相談したくても中々言いづらかったし、昔の事を思い出したくなかったから…」



「これからは俺に何でも言えや」



「わかった。
約束するよ…」



こうして元のサヤに戻れた…
その日は珍しく、お昼休みに電話はなくてメールもなかった…



仕事が忙しいのかな…
くらいにしか思ってなかった



仕事が終わってメールをしたら、敬介から電話が掛かってきた



「お前、俺に何か隠してない?」

‥第一声がこれだった



「別に隠してないし、隠し事しないのは約束でしょ?」

篤の事は頭を過らなかった訳じゃないけど、隠してるつもりもなかったから普通に答えた…



「忍ちゃんからストーカーの事を聞いたんだけど?」



「‥‥‥」

何も言えなかった…


敬介には知られたくなかった気持ちと、知ってもらって相談したい気持ちも本当はあったから…

それよりも、隠し事と思われたのが一番イヤだったのかもしれない…


隠し事をしていたと思われて、このままメル友でも関係がなくなってしまうのがイヤだと自分ではっきりわかった…


会った事はなくても、毎日のように連絡を取り合っているうちに私は意識し始めていたみたい…
それから毎日のように篤は会社の近くにいた…


徐々に会社の人にもバレてしまっている


会社には大学も一緒だった友達がいて心配してくれた…


忍ちゃんも心配してくれて毎日メールをくれるようになっていた


でも、敬介だけは知らないから毎日相変わらずくだらない話やメールをしていた


こんな状況の私には篤の話が出てこない、考えなくて済む敬介との会話が楽しかった


‥ただの現実逃避かもしれないけどガーン



そんなある日、とうとう敬介にも解ってしまう日が来てしまった…


忍ちゃんが心配して敬介にメールで伝えたらしい…