毎日新聞
<フィギュア>「ポスト真央」輝き再び 16歳の西野友毬
女子フィギュアスケートで、かつて「ポスト浅田真央」と呼ばれた選手がいる。
16歳の西野友毬(ゆうき)=東京・武蔵野学院高1年=だ。
2シーズン前にはジュニアで活躍したが伸び悩み、
21~23日に出場した高校総体(北海道・釧路)も5位。
輝きを取り戻そうと階段を一歩ずつ上っている。
西野は小学6年生で既に5種類の3回転ジャンプを跳び、
「ジャンプの申し子」と評された。
07年のジュニアグランプリ(GP)シリーズに参戦し、
エストニア大会、英国大会で優勝。
ジュニアGPファイナルでは3位に入り、脚光を浴びた。
それが今は
「ジャンプに自信が持てないんです。昔は『得意な技は?』って
聞かれたら迷わず『ジャンプです』って答えられたのに」
と語る。成長期で身長が5センチ余り伸びて158センチになり、
バランスを保ちにくくなったのかもしれないが、本人は
「気持ちの問題」
と話す。
23日に釧路市春採アイスアリーナで行われた高校総体のフリーでも、
最初の3回転ジャンプで手をつくミスがあり、波に乗れなかった。
ただ、明るい材料もある。表現力などを示すプログラム構成点は全体の2位。
スケーティングなどで高い評価を得たからだ。
成功ジャンプは高速回転で軸がぶれず、潜在能力の一端も見せた。
今季はジュニアGPシリーズのベラルーシ大会で2位に入り、
フリーで自己最高点をマーク。再び成長カーブを描きつつある。
07年のジュニアGPファイナル優勝者で共に表彰台に立った
同年齢の長洲未来(16)は先日、バンクーバー五輪米国代表の座をつかんだ。
「昔の自分に戻りたい。また未来ちゃんとも同じ大会で争いたい」
と少し寂しそうに話した西野。
その試合でマークした総合149.42点は今も自己ベストのまま。
14歳の自分を超えた時、世界トップの舞台への再挑戦が始まる。
