今日、かなり厚手の生地を縫っているとき…針折れました…

が、見ると…針板と送り歯の隙間に針がめり込み、針が14番だったせいもあり、針板を曲げる勢いで刺さっていました…こんな感じに折れてささったのは初めてだな~と思いながら、直してもう一度縫い始め、縫い終わる時に糸切りを踏むと…

ピー!!

と、ミシンが鳴きます。これを聞くたび、昔飼っていたウサギの悲鳴をおもいだします。うさぎ、鳴きますよ。もの凄く恐怖を感じたときとかには・・・それを聞いたことがある飼い主の僕は・・・

さてさて

なんでかい??!! と思い、いろいろ見ると…大変なこつが~!!

2枚の糸切り装置の刃?のしたにある部品が折れてる~!

なんとさっき折れた針が糸切り装置まで届いていたようです。

部品交換しないと…すぐに部品を注文しました、でもこんな1っこの部品こんなするんか~という値段です。

以前勤めていた工場の時は何軒かのミシン屋さんを呼んだことがありました。イギリス人のミシン屋さんには妖怪がいます・・

=ロンドン妖怪辞典=

●妖怪ゴゴティー

南ロンドンに生息、ミシン修理に来ると必ず紅茶とビスケットを頼みそれを飲みながらミシン修理する妖怪。しゃべるときもの凄くツバを飛ばしならがしゃべるのが特徴。仕事遅し。

●妖怪釜イタチ

生息地不明。ミシン修理に来るとミシンの釜をすぐに交換したがる妖怪。
また出張料を50ポンド(8500円ぐらい)請求してくる。通称クリス

●妖怪カミアワン

トルコの妖怪。群れで活動することが多い。英語、トルコ語2つの言葉を巧みに扱い、聞いてほしくない会話の時はトルコ語で話す妖怪。送り歯と針板が合わないセットを売ってくるのが特徴。

と、このような状況であります。

特に釜イタチのときはあまりに高額だったので交換せず、後で釜を取ってみたら、傷がついていたので、ヤスリで削ってきれいにしてやると元通りになりました。熊本の工場にいた時に社長がミシンを修理・調整、アタッチメントを作り、必殺ヤスリがけ&サンダー等等を教えてもらったおかげでいろいろと自分で出来るようになりました。ミシンの釜はやり方を教わって、見よう見まねで、夜な夜な内緒でこっそり、工場のミシンをばらして練習したのを覚えています。針と釜の先端の位置と距離を何度も調整して・・。出来なくて、夜が明けそうになって焦ったりしたな~

ロンドンにもってきているものの中で大学ノート8冊があります。

これは工場に入ってからある時期から毎日書き始めたノートです。教わったこと、自分で疑問を持って聞いたこと、やってみたことを毎日1つ以上書くようにしました。なんでかな~?考えながら服作りをすると工場は無限の可能性を秘めています。「くだらん、なんでこんな事毎日しとるんかな~」と思っている、縫製工場で働くあたな!そうあなたです!!はじめてみませんか~、毎日一つの疑問と答え!洋服作りの魅惑の世界への扉をあけましょ~笑
今年大学卒業の皆さん!縫製工場で働きたくなってきたでしょ~!!??

ロンドン妖怪シリーズ次回、乞うご期待!


先週末行ったバービカン














Android携帯からの投稿