$せつない広告屋




すごく暑い。
こんな日が続くと
ホノルルにある、
親父のコンドミニアムに暮らしてた、
あの日が懐かしくなるなぁ。

就職前の充電期間。
今では
人生でとても貴重な時間だったと思うよ。


一週間め、
カラカウアアベニューで、
ワッパーバーガーを頬張った午後。


コーク片手に店を出るとさ、
ものすごいシャワー(通り雨)が、
降ってきたんだ。
 


昼下がりのホノルルに、
キラキラ光る天気雨が降り注いで、
ジュって音が聞こえてくるカンジ。
灼けたアスファルトを冷やしていくよ。


日に灼けた足に、
雨粒が心地よくて。
平気でシャワーの中を
歩き始める僕。


お気に入りのムーンアイズのTシャツに、
ジーンズの短パンとビーチサンダル。

何も躊躇うものなんてないからね。


ロコもみんな気にしないで歩いてる。
むしろその雨を楽しむみたいに、
ゲラゲラ笑いながら。
 

雨宿りをしてるのは、
日本人の観光客だけだな。



ハワイにいると
ピュアに生きるってカンジが、
良くわかってくるよ。

もう小ちゃいことなんて、どーでもよくて。

人々の価値が、
自分自身の豊かさに向いているからなのかなぁ。
楽しいじゃん、
いいじゃんみたいな。

いろんな人種がいて、
いろんなキモチ良さがあって、
それぞれの環境の中で、
何にも気にしないで
のびのびと暮らしてる。

80年代のボロボロのシェビーーカマロが、
目の前を通り過ぎていく。

ロコガールが
サーフボードを突っ込んでさ。

まさしくスタイル。


 



高級ブランドのバッグや革靴や財布なんて、
何の価値も見いだせないよ。
他人の生活ぶりなんて、まるで関係なくて。

 
日本でさ
人の暮らしを羨んで、
隣のヤツよりいい車に乗って、
今年もののブランドバックに並んで、
子どもをいい塾に行かせて。


それはそれで、
人それぞれだけど。


シャワーの中を、
びしょ濡れで歩いてたら、
まるっきりくだらないコトに
思えてきちゃったよ。

シャワーがさ、
キレイに洗い流してくれてるカンジ。
ココロの奥まで。
そしてビタミンのように
カラダに染み込んでいく。

不器用で、
びしょ濡れでもいいんだよなぁ。
のんびり行こうぜ。

この先の不安なんて、
どうでもよくなった。




で、18階の部屋に戻ると、
もういい青空じゃん。
窓からは
ハッピーレインボウね。
 
でさ、
うわっポケットの中も、
パンツもびちゃびちゃ。
そのときの写真だよ。


なんかやっぱり
雨宿りすれば良かったかな。
5分待てば良かったんじゃないのかな。


そんな風にダサイ後悔して、
やっぱり僕は
立派なニホンジンなんだな。

カラリとした偏西風をうけて、
ニヤリと苦笑したよ。

ああピュアに生きたい。
最近忙しすぎるから、
リセットしよう。