
先週末の、
日帰り出張の話さ。
名古屋のクライアントからの帰り、
週末夜の車内は結構混んでるなぁ。
通路側の指定席に腰を降ろすと、
隣に小学3年生くらいの少年が
ちょこんと座ってる。
あれっコイツ大阪から乗ってきたのかな。
なんか一人みたいで。
ちょっとそわそわ落ち着かないカンジだから、
話かけてみたのさ。
「パパやママはいないのかい?」
「はい一人です。」
「どこまで行くんだい?」
「品川です。」
みたいなカンジ。
パパに会いにいくって言うんだな。
たまに一人で往復するんで、
結構慣れてるらしい。
どーやらパパとママは
別居してるらしいな。
子供だけで行き来させてる。
独りっきりでさ。
おいおいオマエ、
淋しいけどなかなかがんばってるなぁ。
「そのゲームはパパに買ってもらったのかい?」
「うんパパは何でも買ってくれるんだ!」
どーやらユウスケは
パパの方が好きらしいなぁ。
そこに車内販売の売り子登場。
普段買ったこともないけどアイスを二つ。
ユウスケに差し出すと、
知らない人からはもらえないって。
そのとおりだけど、
もうダチだよなぁ。
細かいこと言ってないで
食べようぜ。
ママには内緒ね!
二人でモナカ頬張りながら、
ちょっとせつないキブンになったのさ。
僕も、
親が離婚して結構淋しかったのよ。
毎日ファミレス通いで舌も壊れちゃった。
だからなんとなく
親近感が湧いてるんだな。
まぁ僕はさ、正直イジけてた。
悲劇のヒーロー。
ダチやバイクや
ロックンロールに支えられて
なんとかやってきたな。
ユウスケも
これからイロイロあるはずさ、
考えることがね。
けど、親をあんま恨むなよな。
オジちゃんもオトナになってから、
やっと許せたんだけど。
出会いと別れ。
希望と絶望。
夢と現実。
本音と裏切り。
男と女って、ややこしいんだよ。
オマエもオンナの一人や二人にフラれて、
この世が嫌になったら、
なんとなく分かるハズさ。
なんて、考えてたらもう東京だ。
じゃあね坊主!
これからもキープロッキンでいこうぜ!
ママを大切にして、
イカした不良になるんだぜw
はにかみながら別れを告げるユウスケ。
こらこらアイスで、
口のまわりがべちゃべちゃだよ。
バレちまうぜ。
男の秘密は完璧じゃないとね。
一つオトナになったなw
アイツはこの先
ロングロングワインディングロードの
曲がりくねった道を、
いろいろ事故りそうになるかもしれないけどさ、
自分流のハンドルさばきでで
クールにクリアしていって欲しいな。
そして、
辛い経験をしてるからこそ、
人の痛みの分かる
やさしい男になれよなぁ。
僕はなんとか
なれたかも。
今さらイジけてもしょうがないのさ。
この世は、
どーしようもできないこと
ばかりなんだから。
だから面白いと
僕は思うんだけどね。