多くの男女の間にどうしてもあった壁は日本の創生の時にできてしまったものでした。
そのため、個人個人がどんなに努力しても壁を越えることは難しいものでした。
わたしは、これまで全くの無自覚でしたが、伊奘冉にとても近い魂でした。
目の前にやって来た男性は伊弉諾尊の魂を持つ方でした。
伊弉諾尊(イザナギ)と伊奘冉(イザナミ)の話
伊奘冉(イザナミ)は日本の祖の女神
伊弉諾尊(イザナギ)は日本の祖の男神
この夫婦神により地球と日本が生まれました。
ところが、このお二柱の間に亀裂が入ってしまったのです。
イザナミ は火を産みホトを焼き、それがもとで命を落とし、黄泉へと隠れてしまいます
追いかけたイザナギはイザナミに一緒に帰ってほしいと懇願します。
この時、イザナミは黄泉に触れたことで体は腐乱し醜くなってしまっていました。
すぐには戻れませんので、イザナギに体が戻るまで待ってほしいと伝えます。
しかし、イザナギは待てずにイザナミの姿を見てしまい、その崩れた姿に驚き恐れ逃げてしまいました。
イザナミは怒り鬼女となって、イザナギを追いかけました。
これが黄泉比良坂です。
イザナギは2人の間に千引の岩を置きイザナミとの間を隔ててしまいます。
日本創生の段階での男神と女神の間に出来た隔たり。
これは、三次元での男女の間にもどうしようもない隔たりを作ってしまいました。
二人の間を取り持つ菊理姫が現れ、時が来た時二人はまた一緒になれるように仲を取り結んでくださいました。
この時に、イザナギはイザナミに謝罪するのですがこの言葉は、古事記からも日本書紀からも消されてしまいます。
これは、男性の女性に頭を下げたくないというプライドによるものでした。
これも深く日本の男性の魂に刻まれてきました。
イザナギ(男性意識)の中にイザナミ(女性意識)への罪悪感、後ろめたさ、そして女性へ頭を下げられないプライド、素直な気持ちを伝えられないプライドが生まれました。
イザナミ(女性意識)の中には、男性から真に愛されない、醜くなると年老いるとイザナギは立ち去ってしまうという不信が生まれました。
どんなに解消しようとしてもできない男女の壁。
どうしてなのかわからないけれどわたしの中にある男性から愛されないという想い。
そして、男性に搾取される奪われるという感覚。
それは、ここが大元だったのです。
つづく