待望の再演初日、Aチームを観劇。
初演組2人とTENTHからの2人もいるのでいい意味で安心して見ていられる。
セットは2階建ての骨組みで盆が回ってびっくり。
ダイアナとナタリーの年齢差がリアルなのもあるのか、母娘感が強く感じられてラストの2人のシーンはどちらにも感情移入して泣けて仕方なかったです。トウコさん、初演より歌が安定してる。
昆ちゃんのナタリーもこういう両親の下で育ったらそうなるよね、と言う感じやすくて繊細な子(を演じてる)だしあの小さな体でたくさん抱えてると思うと思いっきり抱き締めたくなる。ママは難しくてもパパだけでも彼女を彼女自身として抱き締めて上げてーと祈りながら見ました。
ヘンリーはとりあえず見た目分かりやすく明るいイケメンなのでいるだけでナタリーにとっての光、なのが分かりやすくていいですね。松下くんって上手かったんだなとは思ったけども。
ゲイブはBWオリジナルのアーロンのイメージに近いのかも。映像でしか見たことないけど。ナタリーの歌う「ヒーロー・プリンス」、理想の息子感。ラスト付近で涙を浮かべていて、家族がそれぞれ自分の中の彼と向き合ったことでようやく彼も成仏できるのかな、と感じられて彼のことも思いきり抱き締めてあげたくなる。ゲイブだって、もっと生きて家族のなかに存在していたかったもんねとゲイブにも感情移入する存在の強さがあるゲイブ。
ダンの岡田さんはどこかに悲しみを背負った役が多いイメージ。同情するところも多いけど、ゲイブを忘れたくないダイアナと一緒にダンが悲しみに向き合っていればダイアナの心はここまで壊れなかったんじゃないかなと思うので夫してはあんまり好きじゃないダン。でも岡田さんが演じるからなのか同情目線が大きくなってしまう。儚い雰囲気もあるので、最後ダンとゲイブと向き合ってやっと悲しみが浄化されてホッとする。
大きな演出変更はないですが(解釈とか)、歌詞に英語が増えていて戸惑い。
しかもあまり一般的でない単語まで。そりゃ初演も「透明なガール」とか微妙な訳詞もあったけども(これは原詞そのまま"invisible girl”だった)。「また1日~」とか「僕はここに生きている~」とか違和感なかった歌詞までなんで英語にしちゃったんだろう。歌詞=台詞のミュージカルで歌詞が英語なの嫌いなので、かなり微妙でした。
それでも音楽は大好きだし、ラストはあんまり共感できないのは変わらないけど、自分の年齢もあがったりしたのもあるのか前より受け入れられる気がします。
この面子だからなのか(楽しい人が多い)少し長めの初日挨拶。
トウコさんは9年越しの再演、無事開幕できた奇跡に感謝、生きている実感ができる、と安定の挨拶の後で「はっしー何か言っとく?」と振られた橋本くんが「いやいや・・・」と言いながら喋り始めて昆ちゃんが「喋るんじゃん」と突っ込んでました。楽しそうにお話してましたが、楽しい人なのかな?
3回目?のアンコールで「ニイロが締めます」とトウコさんから振られたニイロさんが「初演の時、僕ら出演者はこの作品が大好きだったんですけどいつでもチケットが取れるくらいガラガラだったんです。まだ日本には早いのかなって思ってたんですけど。僕や安蘭さんは最先端をいく人間なので(トウコさんポーズ)こんなにたくさんのお客様に見守られながら初日を迎えられるなんて・・・時代がやっと僕たちに追い付いたんだな、嬉しいです(あくまでニュアンス)」とさすがの笑いをとって締めてくれました。
初演で買わずに後悔したパンフちゃんと買ってきました。開く側がチームで分かれてる面白い作り。
来週別チームと来月も見る予定なので楽しみです。


