「暮らしのなかの家具」
あるいは、H・ウェグナーの「ザ・チェア」

井崎さんはビジョンが力強く、人間として美しかった。
ウェグナーの椅子も井崎さんの椅子も美しくて品格を感じるのだが、モノ作りの方向性については自分との違いがある。
それは僕が作品にエロスと生き物のもつ生々しさを求めているからだと思う。
沈思黙考。
イメージが凝縮しつつある。
フィン・ユール
の彫刻性。

アントニオ・ガウディ
「直線は人間のもの、曲線は神のもの」
過剰な曲線。

建築・カーデザインそしてヌード写真。
愛人の体をモチーフにデザインしたという。
奇人。
H・R・ギーガー
暗黒でダークゴシックなエロス。
骨格、血管。んー、あと、体液。
ロス・ラブグローブ ross lovegrove

木工によくある「木のぬくもり」「優しさ」から脱却したい。
孫の代まで長持ちする、とか、手仕事のテクニックを売りにする
風潮からも抜け出したい。
そんなんじゃないんだ。
木は生き物であって、伐採したあとも生きる。
それを使う人間も生きている。
でも、どちらもやがては命が尽きる時が来る。
生命は宇宙の一瞬の閃光のようなもの。
木を素材にするということは生命を封じ込めることであって、
ただ、たたずむ。という家具の姿もいいけど、
もっとナマっぽく樹液の流れるような、
あるいは人間の本能に近いところで
造形したい。
セックスや存在感、美しさ。
生命体の感じ。
骨格や筋膜で覆ってあって、体液が流れていて
関節があり、動いている(あるいは動きの途中でフリーズしている)
誘い、襲う
あるいは抱きしめる、支える。
竹島のフェアで藤倉さんがお話されていた、
「人間にとってもっとも心地いいカタチというのは継ぎ目のない曲線。
それを再現するのに木がもっとも適している」
というコトバが忘れられない。
と、いう次回作。
集中せよ、自分に。








