■ただの書類じゃない
「こんな時期に“起業”っていってもねえ」
こんな時期。
そう、新型コロナウイルスによる
自粛生活が続いている、こんな時期です。
でもきっと、こんな時期だからこそ
働き方を考え直すタイミングでも
あるんだと思います。
昨日の首相会見でも語られた
「新しい生活スタイル」の模索。
その中には、収入を得るスタイル
っていうものも含まれますよね。
「起業」というと、多くの方が
事務所や店舗、サロンを持つとか
納税しなくちゃいけないくらい
収入を得るため一生懸命
働き続けなくちゃなくとか
とても大きなこととして
考えがちなんですが
そんなことはありません。
本業ともう一つ、好きなことや
やってみたかったことを
副業（今は複業とも言いますね）として
はじめてみる…なんてことも
当たり前になってきました。
それも立派な起業です。
こんな時期だからこそ
ぜひ取り組んで欲しいなと思います。
そういう小さな起業に取り組む際、
相談されることが多いもののひとつに
「開業届」があります。
開業届とは？
個人事業主（フリーランス）として
仕事を始める時、税務署に提出する書類
ご相談で多いのが
「開業届を出したら、税金を
払わないとダメですよね！」
というお尋ねです。
所得税に関する法律で、提出が
決まっているので、納税は
避けて通れませんが
いきなり所得税を払えるほど
稼げるってすごい！
たいていの場合、納税できるほど
いきなり所得を稼げないのが現状…。
税金の心配をするより
開業届を出した時のメリットや
出さない時のデメリットを
先に思案するほうが賢いです。
と偉そうに話してますが
実は私も、開業届って
出してないのです……。
大きな声では言えない・・・
フリーランスとして仕事を始めたのは
20数年前のこと。
当時は起業なんて言葉を
聞いたこともなく
「仕事をしなくちゃ！」っていう
勢いだけでスタートしたので
開業届の存在すら知りませんでした。
その後も、何の支障もなく
仕事を続けていましたが
ある時、とっても困ったことに
なったのです。
それは雇用保険の手続きを
始める時でした。
「開業届の写しを提出してください」
「あの…開業届を出してないんです…」
「はぁ？ そんなことあるんですか？」
20年近く個人事業主だったので
「まあいいでしょう」と
大目に見てもらえましたが
踏むべき手続きは、きちんとこなして
おかないと困ることが多いよねと
いろいろ反省と勉強になりました。
そんな開業届。
またここにきて、ご相談を
受けることが増えています。
新型コロナウイルスに関する
給付金の申請や、補助金の申請などで
「開業届」の提出を求められるケースが
あるのです。
「出してなーい！」
と相談が来て…あの手この手を
一緒に思案し、なんとか壁をクリア。
申請手続きまで駒を進めることが
できました。
開業届と聞くと、とってもたいそうな
イメージで、小さな起業を目指す人は
ちょっとしり込みしがちです。
「そこまで大それたことは
考えてないんです～」
っておっしゃるのですが
決して大それたことじゃないですから！
＊提出したら仕事に取り組む覚悟ができた
＊頑張ろうっていう気合をもらった
＊事業主の仲間入りができてちょっとうれしい
などなど、最初はドキドキしながら
迷っていた人たちが、いざ提出してみると
そんな言葉を返してくださいます。
お仕事の規模に関係なく、自分で
何かをするんだと決めたなら
ぜひ怖がらずに「開業届」を
提出してください。
明日から見える世界が、きっと
イキイキ、きらめいて見えますよ♪
□開業届って何？
□どうやって提出するの？
□どんないいことがあるの？
そんな基本的なお話も
遠慮なくお尋ねくださいね。
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