■感謝と思い出をクッキーにこめて

 

 

 

 

今年80才になる父は

娘から見ると「奇跡の80才」。

 

 

病気らしい病気もせず

車の運転はもちろん

田んぼ仕事もバリバリこなし

 

 

夏は新聞配達サンより早く起きて

朝刊の到着を待ち

毎朝1時間近くかけて

新聞を隅々まで読みます。

 

 

車の整備士だったので

やたらとメカニックに強く

家電の修理なんてお手のもの

 

 

コンバインや田植え機といった

農機具まで、下手すると

メーカーさんより器用に

修理してしまいます。

 

 

進学する息子の引っ越しも

専門業者に頼ることなく

サクサクっとこなし

 

 

どうやったらこんなロープの

しばり方がわかるんだろう、

引っ越し業者かっ!!!と

突っ込みたくなるくらい

軽トラに器用に荷物を積み上げて

手伝ってくれました。

 

 

 

 

整備士の仕事を退職したある日のこと、

地元の保育園(今はこども園)の

送迎バスの運転手をお願いできないかと

声をかけていただき

 

 

役に立てるならと引き受けてから

19年目の今春、代わりに引き受けて

くださる方が見つかり、

ようやく引退の日を迎えました。

 

 

「子どもたちがなあ

『おっちゃん、運転うまいなあ』

ってほめてくれたわ」

 

 

初めてバスに乗った日、

帰宅後うれしそうに話す姿に

家族も安心と喜びを感じたものです。

 

 

昔から父の運転は、とにかく

無理をしない、丁寧、安全運転。

 

 

ブレーキのかけ方はおそらく

天下一品です。

 

 

送迎バスはいつもピカピカに掃除。

 

 

「園服が汚れへん♪」と

子どもたちが喜ぶんだと

笑ったことも懐かしい思い出です。

 

 

 

 

保育園ではバスの運転に終わらず

春はチューリップを咲かせ

夏は園庭や駐車場の草を刈り

秋の芋ほりの準備をこなします。

 

 

園庭の遊具を交換しようと

すすめてくる営業マンを

「ここを修理すれば使える!」

と言って黙らせたり

 

 

常識に欠ける保護者に説教をし、

いい加減な道路工事業者を

叱りつけて筋を通したり。

 

 

お役所の担当者や

交番のおまわりさんまで

動かしてしまうほど

ひたすら自分の仕事を全うしました。

 

 

中学や高校に通い始めた

子どもたちから

「おっちゃん、おぼえてる?」と

声をかけてもらったり

 

 

卒園時には、お礼を言いに来られる方や

挨拶をしてくださる保護者の方も

ありました。

 

 

保育園のバスの運転は

なかなか大変な仕事です。

 

 

朝の時間、夕方の時間、

遅れるわけにはいきません。

 

 

常に時計とにらめっこをしながら

時には区長の役目と両立し、

時には田んぼ仕事を途中で

放り出して駆け付け、

足を怪我しても乗ってました。

 

 

よく19年間も続けられたものだと

改めて今、思います。

 

 

理事会の方々、歴代の園長先生、

保育士さんや事務の方々、

たくさんの保護者の皆様、

かわいい子どもたち

 

 

みなさん、永い間、本当に

ありがとうございました。

 

 

その父が、最後に園のみなさんに

プレゼントをしたいと言いました。

 

 

この人しかいない!

 

 

その「この人」に

お願いしたのは、こちらの

アイシングクッキー。

 

 

 

 

お話をすると快諾くださり

バスまでついたこんなにかわいい

クッキーをつくってくださいました。

 

 

いずれも写真はInstagramからお借りしました

 

 

ラッピングもステキ♪

リボンの色をいろいろ用意くださった

お心遣いにも感謝!

 

 

「こんなクッキー、

どこで頼めるんですか!?」

 

 

「バスが付いてる~!!」

 

 

「とにかくかわいい~!!!」

 

 

と園では大騒ぎだったと

これまたうれしそうな顔で

父が報告してくれました。

 

 

19年間にわたる

父の園への感謝と思い出を

一枚のクッキーで

表現してくださいました。

 

 

お世話になったのは

素敵空間コンシェルジュ

K.brocanteさん。

 

 

出会いは2015年にさかのぼります。

 

 

初めて目にしたアイシングクッキーの

かわいさに一目ぼれ♪

(出会った当時いただいた実際のものです)

 

 

起業女性イベントにも

何度か参加いただき…

 

 

 

 

2018年のイベントには、こんなに素敵な

花束と共にお越しくださり…。

 

 

ちょっと気持ちが弱っていた

イベントだったので

温かい気持ちに泣けて泣けて…、

忘れられないお花です。

 

 

そんなK.broacnteさんの

とってもステキなインスタグラムはこちら

素敵空間コンシェルジュ K.brocante

 

 

人とは違うギフトがしたい

想いをしっかり届けたい

 

 

そんな時、ぜひお願いしてみてください。

必ず贈った相手に喜んでいただけます。

 

 

さて、父はというと。

 

 

まだまだ「用務員」として

お声がかかりそうな雰囲気ですが

「これからは好きな田んぼ仕事に

思う存分打ち込める!」

と楽しそうです。

 

 

奇跡の90才をめざして

もうひと働きしてもらいましょうか。

 

 

お父さん、お疲れさまでした!