■ターゲットは小学５年生
先日、知人の投稿で
見つけた言葉。
「ゆっくり滑り」。
地盤工学系の専門用語だそうです。
工学系の専門用語なのに
すっごくわかりやすいですね。
おもしろいなぁと思って
検索してみると
プレート（岩板）境界が
時間をかけて静かにずれる現象
の名前だそうです。
南海トラフ巨大地震が
話題に上ることも多い昨今。
専門家にしかわからない
こういった情報は
一般人には言葉の意味さえ
理解できないことがほとんど。
余計に不安をあおります。
でも、こんな日常的な
言葉を使った専門用語だと
わかりやすくていいですね。
仕事柄、言葉や文章を
選ぶことに
敏感にならざるを
得ない立場ですが
最近はやたら
日本語英語のような
単語が多くて
一度読んだだけでは
理解のできないものが
多いように思います。
（ここからは私の偏見ですが）
特にお役所文書。
過去、強烈に印象深かったのは
「ワークショップ」。
何を売るの？
何を作るの？
って初めて目にした時は
戸惑ったものでした。
いわゆる「体験する」って
ことなんですけどね。
こういったカタカナ用語って
たくさんありますね。
例えば、あなたは次の単語の
意味がわかりますか？
＊エンパワーメント
＊ファシリテーション
＊レジリエンス
行政からの文書などに
当たり前のように
つかわれている単語です。
資料によっては
下に意味の注釈が何行にも
わたって書かれていたり…。
注釈を呼んでみても
いまひとつ釈然としなかったり
あいまいな理解でとどめざるを
えなかったり。
受け取る人によって
あいまいな意味合いのままの
ほうが都合がいいの？
はっきり意味付けしたくないの？
なんて考えちゃいますが。
ひとつひとつの意味を
調べながらでないと、
書かれていることが
理解できないなんて
一般のお客様たちは
そんな丁寧に
私たちの発信を
読んではくれません。
だから。
小学５年生にも
わかる言葉をつかうこと
が大切なんです。
専門家になればなるほど
日頃つかっている言葉が
専門用語とか
業界用語だって
認識できないことが
多いのです。
ちなみに私が文章を書く時の
マイルールは…
＊漢字３つが続く
単語は極力つかわない
➡活性化、主体的、包括的 などなど
＊「ひらがな」で考えて
置き換えてみる
➡活性化は言い換えれば
“元気になる”ってことだ♪ などなど
ちょっと意識するだけで
文章がぐんと読みやすく
わかりやすくなり
届けたい人に
伝わるものに変わります。
日頃、口にしている
普段使いの言葉こそ
誰もが理解できる
わかりやすい言葉です。
感じが並ぶとかっこいいし
賢そうに見えるものですが
「読もう」という気持ちには
なってもらえませんからね。
さて紹介した３つの言葉の意味。
コトバンクによると…
＊エンパワーメント
➡社会や組織の中で一人一人が
発展や改革にむかう力を
つけようということ
＊ファシリテーション
➡ 企業・学校・地域の会議などで
グループ活動がスムーズに
進むよう中立的に支援を行うこと
＊レジリエンス
➡ 困難な状況にもかかわらず
しなやかに適応して生き延びる力
うーん…難しいなあ…
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