■起業物語37「とことんとがれ」
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立ち上げたばかりの
事務所のベースを
情報誌で作り始め
求められるまま広告制作に
事業を拡げ
できあがったマーケットに
次の「起業女性支援」という
新しい石（事業）を投げてみたら……
情報誌や広告制作で
ファンになってくれていた人たちや
弊社をよく知っていてくれた人たちの
新しい輪がまたたくまに広がり
新たな取り組みはすぐに
軌道に乗り始めました。
３年続くかな、５年もつのかな
なんてこわごわ歩き出した
起業の道でしたが
わき目もふらずに走り続けると
どうにかなるものです。
頭で考えている間は
不安しか出てこないけど
一歩出してみると走るしかないので
頑張れてしまうこともわかりました。
それでも想定外の事態は
やってきます。
柱を二本持って、初めて気づいたことは
二本ともに１２０％の力は
注げないということでした。
起業女性支援が伸びるほど
情報誌が落ちていく……。
当初の「１０年」の目標通り、
手放す時期が迫っていたのです。
とはいえ、ホントに
手放してしまったら
売上はどうなる？
経営やっていける？
他の仕事はうまく回るのかな？
ゆらりゆらりと気持ちが
ブレていたころ、ようやく
決心をするきっかけとなった
できごとが起こります。
それはお客様のイベントに
ご挨拶に伺った時のこと。
「紹介するからおいで～」と呼ばれ
「こんにちは～」と駆け付けた私に
「えっと……なんて紹介すればいいか
わからないから自分でしてね」
と言われてしまったのです。
この時初めて、私が何者なのか
理解してもらえてないこと
ブランディングができてなかったことに
気が付いたのでした……。
何でもできる人だったけど
実は何を頼めばいいのか
わからない人だったのです。
これじゃ仕事なんて来ないよね……
このことをきっかけに
改めて自分を見直した時
思い出しました。
本当にやりたいことじゃなく、
できることから
事務所を始めていたことを。
そして、仕事は
お役立ちであることも。
本当にやりたかったこと？
私がお役に立てること？
文章をかくことやん♪
「文章」というツールを通して
起業女性のブランディング支援に
取り組むことだ。
拡げて拡げて、いっぱい得意なことを
手に入れた先で、ようやく
しぼるべきものが自覚できました。
こうして目標だった１０年を
どうにかこうにかクリアし
情報誌を手放すことができたのです。
すると、不思議なことに
覚悟を決めた分野のお仕事が
動き出すではないですか！！
まるでポケットが空くのを
待っていたかのように、新しい
モノが収まっていきました。
「文章のことなら、とにかく
ウチハシさんにと思って」とか
「ブログをどうしようと思った時に
そうだ、ウチハシさんがいるやん！
って思い出して声をかけたの～」とか
「私って何者なのか」ということも
文章の人・ブログの人として
浸透していきました。
長年、携わってきたものを
手から放してしまうのは
勇気のいることでした。
でも、覚悟を決めて腹を据えたら
物事って動くんですね。
事業を続けるって、時には不安に
襲われるし、足がすくんで
一歩が出なくなることや
もうこれ以上は頑張れないかもって
投げ出しそうになることの
連続だったりします。
真面目に頑張ること、まさかに
備える慎重さ、最後まであきらめない
粘り強さ、いろいろ大切なものは
ありますが
一生懸命な起業女性にこそ
気づいてほしいのは
「ま、いいか」って思える
いい意味での開き直りとか
グレーゾーンで手放す適当さも
必要だということ。
それも、ある種の勇気です。
さて、いっぱい目の前に
並べていたものを
一つずつ整理して
ブログっていう
わかりやすい商品だけを
店先に置くことにした私。
しぼって、とがった先に
待っていたものは……
続きは次回
のお話です♪
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