■起業物語27「足りなかったもの」
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勢いだけで独立し
スタートした新事務所。
小さな田舎町にもかかわらず
すでに2紙も3紙もあった
激しい競争の世界へ
敢えて飛び込んだ
フリーペーパーの創刊から
スタートしました。
最後の決断の後押しとなった
お客様からのミッションも
無事にクリア。
こんなにも多くのお客様が
応援してくださっていたのかと
驚くほど、創刊から紙面は
華やかにできあがっていきました。
いざスタートしてしまうと
不安も何も感じているヒマもなく
ごあいさつ回りと営業活動に
毎日毎日、一生懸命。
一緒に始めたスタッフたちも
精一杯動いてくれました。
当時はまだまだ新聞に折り込む
情報紙は人気が高く
新紙面への目新しさと期待から
予期せぬご縁もいただいたり
想像以上の好スタート。
さらに、チラシの制作など
他の仕事も動き出し
喜んでいただく仕事を
重ねることができました。
あるチラシの制作では
それまで平均3~4組しか
ブライダルフェアへ集客が
できなかった会場が
40組もの動員につながったことも。
年商4000万円近い数字が
出るなど、まさに
「飛ぶ鳥を落とす勢い」
とも言える時期も経験しました。
そんな好調の波に
乗っている一方で
反省と勉強になったことも
多々ありました。
お客様は
読まない・信じない・行動しない!
当時、弊社で発行する以外に
主なフリーペーパーが
2紙あったのですが
名前も発行日もデザインも
全然違っていても
読者はどれがどれか
わからなくなっていました。
月に一回、新聞折込で
発行される情報紙って
どれも同じに見えたんですね。
掲載店に問合せや申込みをする
お客さんたちは、弊社の情報紙を
見て電話をしていても
口にしているのは他紙の名前。
差別化・独自化を狙い
様々な手を打ちましたが
最後まで解消できない
ウィークポイントでした。
一般の消費者は、発信側が
想像する以上に「見ていない」
ということを実感。
コピーライティングの基礎に
あると言われる3つのNOT
「読まない、信じない、行動しない」
は、まさにその通り!
かなり大胆に思い切ったことを
しない限り、ずば抜けることは
できないのだと実感しました。
ブレないコンセプトほど
大切なものはない
創刊当時、周囲からは
いろんな「アドバイス」が
やってきました。
そのひとつが
「発行日がわかりにくい」
というものでした。
毎月25日のお給料日に
合わせて発行していましたが
「第一日曜がいい」とか
「1日が覚えやすい」とか
色んな声が届きました。
実は、そのどれも他紙の発行日…。
新しいものを受け入れる土壌を
耕すのは時間がかかることを
学ぶと同時に
自分たちのコンセプトを
しっかりと決めて持っておかないと
無責任な意見に振り回されてしまう
危うさも体験できました。
自分を信じる大切さ
好調であればあったで
「こんなうまくいき続ける
はずがない」と怖くなり……。
ちょっと落ち込むと
「やっぱり私はダメな子だもの
そりゃそうよね」とへこむ……。
常に不安に追い立てられ
休むのも怖い。
数字の上がり下がりに
一喜一憂し、気持ちの
余裕も持てず
すべて一人で背負いこんで
空回りを続ける独り相撲状態。
誰に、何を伝え、どうしてあげたいのか。
コンセプトとか理念と呼ぶ
「柱」をしっかり持たないまま
走り出してしまった事務所。
きちんと理念を持った経営こそが
自分を信じる力になるのだ
と今ならわかります。
経営や数字の勉強なんて
何一つしないまま
スタートした結果は
5年目を迎える頃、きちんと
現実となって、目の前に
突きつけられました。
ある日、運転資金が
手元に残っていないことに
ようやく気が付いたのです……。
さあ、どうする!?
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