vol.754
■磨けてますか？
「ちょっと、ちょっと
今電話していい？」
実家の母が電話を
かけてきました。
「うちの孫はホンマに
みんな、ええ子やわぁ…」
（うちの孫＝私の息子ですが）
何が始まったのかと思って
聞いていると・・・。
ここ数ヶ月、週末になると
息子はおじいちゃんの
田んぼ作業の手伝いに
実家へ帰省。
田植えやら・・・
鹿対策の網張りやら・・・
土手の草刈りやら・・・
まあ、とにかく作業が多い。
せっせと暑い中も
作業をしてくれてます。
「今日の作業に、お茶を
水筒に入れ忘れてて・・・」
と続いているのは母の電話。
「あ！ 水筒！
って気がついたら
『もう持ってるで』
っておじいちゃんの水筒も
一緒に用意してくれててん」
気がつく！
やさしい！
ええ子や！
…と母の中で盛り上がり
「うちの孫は最高〜！」と
電話をくれたというわけでした。
孫には甘い…
農作業の麦わら帽子スタイルが、息子もすっかり絵になってきた…
＊コミュニケーションが苦手
＊空気を読みにくい
＊指示がないと
動き方がわからない
そんな息子だからこそ
気がついて、自分から
人のための行動を
起こせたことが
ちょっとうれしい。
どうしても
これがあればいいのに
こうできたらいいのに
っていう不足・不満が
最初に出てくる。
人間って
自分が持ってないもの
足りないと思うものに
意識や思いが集中しがち。
でも実は
持っているものの中にこそ
磨けば光るものが
いっぱいあるのに。
そこを見ようとせず
とことん磨こうともせず
そこそこ光が見えてきたら
もう次を探し始めちゃう。
やさしくて、大人しいけれど
自分のやりたい・やりたくないは
誰よりはっきりしている。
決して周囲に流されない。
私には足りないものを
いっぱい持ってる息子。
なかなかそれが
強みなんだと
認めてやれない母…。
「息子よ、ごめん」
って思わず心の中で
謝っちゃいました。
実は私が「足りない」
「もっとほしい」を
追いかけ続け
持っているものを
磨き続けることが
できませんでした。
起業から１１年目。
手の中には
「磨きかけ」のものだらけ。
本当にピッカピカに
なるまで、とことん
磨き抜いたものが
見つからない。
足りないもの
持っていないもの
次々に手に入れ
磨きかけては次が気になり
いつの間にか
両手で抱えきれないほどの
「一応」磨いたお仕事メニューに
埋もれてました。
「こんなんじゃ、
誰の役にも立てない…」
気がつくのに１０年も
かかっちゃいましたが
１０年かけて集めた
磨きかけのお仕事を
今、ひとつひとつ整理して
見つかった本当の宝物を
とことん磨き上げています。
起業する時
起業から３ヶ月
お仕事を一生懸命続けて
およそ３年…
特に女性は迷います。
「このメニューだけじゃ
ダメなんじゃないのか？」
「やりたいことだけじゃ
足りない気がする…」
「これもあったら
仕事が増えるかな？」
せっかく磨こうと決めた
大切な持っているものを
とことん磨き上げる前に
次を探してしまう。
わかります！
私もそうだったから。
でも、起業から３年以内は
特に足元を固めることが
大切な時期。
まずは本当に自分が
やりたいこと、続けたいこと
向いていることを
とことん磨き上げましょう。
１０年間に蓄えた
成功例・失敗例と
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