vol.619
■あなたにはお役目がある
あれは高校２年生の時。
友だちの一人が教壇に上り
私の目の高さに合わせて
背伸びをし、一言いいました。
「うわぁ、教室がこんな風に
見えるんや！」
「え？」と思った私は
彼女の身長までひざを曲げ
教室を見渡してみたのです。
すると……
「うわっ！ こんなに机が迫ってきて
圧迫感がハンパない！！」
ふたりの身長は
私：１６８センチ
友だち：１５０センチ
視点の高さが違うと
こんなにも見える風景が
異なるんだと
衝撃を受けた経験でした。
相手の目線で物事を
とらえてみたことはありますか
日頃の生活の中では
自分の背の高さからの見え方を
気にもしないし、それが当たり前。
高校時代の経験のように
自分と対極にいる人の目に
（あの時ならば身長の低い人）
同じ物事がどう映っているだろう
なんて考えることはありません。
でも、いざ仕事となると
これではいけません。
仕事をしている私と対極にいる人。
すなわち、私のサービスを
利用してくださるお客様です。
先日、打ち合わせをしながら
「ハッ！」と気づかせていただくことが
ありました。
お仕事の「主語」は
あなた？ お客様？
長い間、こんな仕事をしている
私ですが、バカなことに
「仕事の結果（実績）」というものを
全くと言っていいほど
手元に残してきませんでした。
目の前の方が喜んでくれたら
それでいい。
仕事の結果は、お客様のものだから
私の手を離れたら、私の物じゃない。
そんな気持ちだったのです。
自分の携わってきた仕事を
「実績」として紹介することに
お客様を利用しているような
気がしていたことも事実でした。
でもね。
これって、主語が「私」に
なっていたことに
ようやく気が付いたのです。
矢印が自分にばかり
向いていたんだって。
お客様の視線を借りれば
「どうして私を紹介してくれないの？
私のことを宣伝するのがイヤ？」
と思う人だっていらっしゃいます。
さらに、「人に喜ばれたい」
「人の役に立ちたい」と
本気で思って仕事をしているのなら
お客様の結果を紹介することで
同じような悩みや迷い
不安を抱えている
まだ見ぬ未来のお客様の
お役に立てることだって
あるはずです。
主語を自分に置くか
お客様に置くか。
とんでもなく自分が
偉そうで、頭（ず）が高かったと
やっとお腹に入ってきました。
その結果や実績は
次の誰かのためのもの
起業女性の中には
私みたいな想いの人が
案外多いもの。
もしも、あなたが
＊お客様の結果はお客様の物
＊頑張ったのはお客様
＊結果を出したのは私じゃなくお客様
なんて考えているのだとしたら
ダメですよ～！！
あなたのお仕事の結果として
どんどん紹介しましょう。
それは、あなたのためでは
ありません。
お仕事をさせてくださった
お客様のため。
そして、同じようなことで
迷いや悩みを抱えている
不安な人の役に立つためです。
あなたが誰かのお役に立てた
その結果は、次の誰かに
活かすために、もたらされたもの。
そんな「お役目」を手にしたのだと
ちょっと視点を置き換えて
考えてみてください。
それでも、まだ一歩が出せないなら
上手なご紹介の方法を
一緒にお勉強しましょうね。
「私も視点を変えてみたい！」
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