治療やパワープレートの現場ではこういった質問を多くされます。
「湿布は貼った方がいいですか?」
最近も、ぎっくり腰など、急な身体の炎症症状によって強い痛みを訴える方にもお会いする機会がありました。
炎症は果たして、良いものか、それとも悪いものか、どちらかと思いますか?
炎症には5大症状と言われる「発赤・発熱・腫脹・疼痛・機能障害」を伴います。
正直、これらの症状は不快感、苦痛を伴います。
ヒトの痛みの感覚は、他の動物に比べ、神経回路が複数あるため、痛みに対して非常に敏感になっています。
さて、この炎症ですが、ヒトにとって確実に必要なものになっています。
炎症は、その場所を治すための必要なプロセスなのです。
炎症が起こるという事は、少なからずその場所の組織の傷害が起きているはずです。
その傷害を改善させるため、疼痛を出すことで休ませ、腫脹させて血液を集め…という反応を起こします。
湿布はこの逆です。炎症を止める消炎、痛みを止める鎮痛、一見治ったかのように思えますが、実際は治癒のプロセスをストップしてしまっているため、一向に治らない状態が続いてしまいます。
炎症が起きてしまった場合に取る行動は、とにかくどうにかして血液を集めることに限ります。
アイシングも、短時間冷やしてはまだ良いのですが、長時間冷やしっぱなしは、組織の回復という点から見るとマイナスかと思います。