昨日の記事では、内臓への強いストレスが身体の筋肉、即ち骨格筋への過剰な収縮(=コリ)を生み出してしまうということをお話しました。
ここで原点に立ち返ります。
筋肉には、大きく分けて2種類あり
・横紋筋:骨格筋、心筋
・平滑筋:内臓、血管
という区分に分かれます。
内臓や、血管も平滑筋という筋肉によって形作られているということを改めて意識してもらいたいのです。
筋肉である以上、以下のような事が考えられます。
①使わなければ、衰えること
②使い過ぎれば、疲労してしまうこと
この2点です。
今回、特に見ていくのは、②です。
即ち、内臓や血管の平滑筋も使い過ぎれば疲労してしまう事が大いに考えられます。
特に、過食はその最たるものでしょう。
過食は、内臓にとっての仕事量を増やす最大の行為です。
胃であれば、多くの物を取り入れ
腸であれば、次から次へと分解して吸収しないといけない
膵臓であれば、休むことなく消化液を分泌しなければいけない
こういったように考えると、消化管の筋肉が非常に酷使されているのが想像できると思います。
だから、今注目されているのがファスティング、即ち断食です。
こういった手段を用いることにより、内臓や血管を形作る平滑筋を休ませることによって、その機能を元に戻す試みであると捉えられます。
「なぜ、ファスティングをするか」
私なら、以上のような答えが真っ先に浮かびます。
いろいろな健康効果が謳われていますが、最も根本的な所はこういった点にあるのではないかと私は考えています。