一部抜粋

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編集委員 祐成秀樹

 

この冬、演劇界で「奇跡の公演」と呼ばれたのは、英国のミュージカルスター、アダム・クーパーさんが主演したミュージカル「SINGIN′ IN THE RAIN ~雨に唄えば~」です。新型コロナウイルスのオミクロン株の感染拡大による「水際対策」や公演中止が相次ぐ中、クーパーさんらは約1か月もの隔離生活に耐えて計22回の公演を行い、2月21日に大阪で千秋楽を迎えました。舞台裏には思いやりのドラマがありました

 

 

アダム・クーパー主演の“国産”舞台

アダム・クーパーさん(2014年)
アダム・クーパーさん(2014年)

 

 

 今年の上演作のベースになったのは、ジョナサン・チャーチさんの演出、クーパーさんの主演により2012年にロンドンで初演された舞台です。クーパーさんは、英国ロイヤル・バレエ団の元プリンシパル。日本でもファンが多く、14年の 招聘しょうへい 公演は4万人以上のファンを魅了しました。その後、カンパニーは解散したものの、再演の要望が寄せられたため、日本公演のためだけに「雨に唄えばが制作されるようになりました。17年に再び上演すると6万人も動員。20年にも公演を予定していましたが、コロナ禍で中止になったのです。

 

 今回は、そのリベンジ公演でした。50歳になったクーパーさんがドンを演じる最後の舞台で、14トンもの水を使う雨の場面も売り物です。

 

    

何があっても「ショー・マスト・ゴー・オン」

 

 続いて、コズモの名セリフも飛び出します。落胆したドンにひと言。「役者が最初に習うことは何? それは『ショー・マスト・ゴー・オン』。何があってもショーを続けるんだ。だから思い出して」そこには、カンパニー全員の思いが凝縮されています。くじけそうな時、このセリフをかみしめたのではないでしょうか.。

 

      

 

1幕の最後にドンが歌う「雨に唄えば」で興奮は最高潮に。雨の中、クーパーさんは「心の中には太陽が輝く」などと口ずさみながら、街灯に抱きついたり、通行人に水をかけたり。軸のぶれない回転、身体の優雅なラインは、プリンシパル時代のままですが、子供のように心の底からうれしそうに歌い踊ったのです。飛び散らす水しぶきも照明効果で宝石のように輝いていた。 憂鬱ゆううつ な雨も気の持ちようでは、こんなに楽しめる。コロナ禍の 鬱屈うっくつ を乗りきるヒントをもらえたように思えました。

 

 

 

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   Twitter&YouTubeより

         引用させて頂きました(__)