①オリラジ中田氏がラジオで「芸能人YouTuberは厳しいが梶原さんは頑張っている」旨発言
②上記①について、ネットニュースに「オリラジ中田が梶原はYouTubeで成功しない」と掲載
③上記②のニュースにつき梶原氏がTwitterで「興味ない」
④上記③を受けて中田氏が「違うんです。ネットニュースが間違っています。応援しています。」
⑤これら一連の流れについて梶原氏が「先輩に対してなんで上からなんだ。許せない。」旨キングコングYouTubeチャンネルにおいて発言
※一部を切り取られ歪曲される可能性があることを忠告する先輩からの助言の意もある模様
⑥上記⑤を受け中田氏が直接謝罪したい旨発言
(論点)
中田氏の発言のどの部分が「上から」なのか
(考察)
①前提③の「応援してます」はもちろん、「誤解ですよ」という発言もそれ単体では「上から」ではない。梶原氏は「リプではなく直接言えよ」と言っており、この発言内容自体ではなく、発言の仕方について注意をしている。
②上記①の梶原氏の注意については、前提として中田氏が失礼なこと(「上からの発言」)をしており、それに対する謝罪として行っているのであれば、確かに不適切な謝罪である。しかし、特に不適切な発言、勘違いを招く行動等がなく、梶原氏の一方的な勘違いによる発言に対するフォローであれば一概には不適切な謝罪とは言えないのではないか(異論もあり得るのでこの点については深入りしない。)。
③よって、梶原氏の「上からの発言」とは前提①に向けられたものであると考え、前提①について検討する。
(結論1)「頑張っている」発言の是非
①中田氏の「梶原さんも頑張っている」発言自体については、直接面とむかって先輩に話した場合には確かに「上から」と取られてもやむを得ないが、本件の文脈であればむしろYouTube界における芸能人の立ち位置を分析し、その中での梶原氏の評価を客観的に述べたものであるからむしろ応援する内容であり、「上からの発言」とは言えない。
②よって、もし梶原氏が「頑張っている」という発言自体をもって「上から」と判断したのであれば、論理的ではないと考える。
(結論2)芸能人がラジオで話したことが歪曲して伝達された場合、その発言内容も自己の発言として責任を持つべきとの立場
①梶原氏がYouTubeで触れたように、ラジオで話した発言が歪曲して伝わる可能性がある、それを踏まえて、歪曲された情報について先輩に直接説明なりすべき、という点は至極論理的であり、先輩が後輩を思いやる発言であるから、至極正当かとは考えるが(評価のことでありこの点については評価はわかれると思う。)、それはそれとして、そうだとしてもその事実が当初の「頑張っている」発言を「上から」にするものではない。
②報道により歪曲されて伝えられた内容自体を中田氏の発言として「上からの発言」と捉えるのはどうか。この点について、芸能人であるから歪曲された内容も含めて責任を持つべきであるとすれば、中田氏の(改竄された)発言は「上からの発言」であると考える。
なお、「歪曲される可能性があるから気をつけて話せ」ということを助言したいのであれば
①そもそもそのように注意すべきである。
②それを踏まえて、それを知っているにも関わらず、本気で「上からの発言」と梶原氏が判断したのであれば、「歪曲されている可能性がある」と認識しているにも関わらず真に受けているということであり、中田氏に対する注意と対をなすような形で批判(情報は歪曲されていると思って接っするべき)を受ける可能性はある。そうではない、中田氏の発言自体を「上から」とは考えていないけど、注意のためにあえて言っているよ、ということであれば、梶原氏は本心では「上から発言」とは思っていないということであり、歪曲される可能性がある芸能人としては、本件検討の前提に立つ限りは思っていないことをいうべきではない(歪曲される可能性がある発言をすべきではない。)。
よって、梶原氏が報道を鵜呑みにして「上からの発言である」と断じ、芸能人としては歪曲された報道にも責任を持つべきだ、という前提にたつ限りは、梶原氏の発言は論理的であると考える。