こんにちは、イトウエルマです。

日々の立ちそばメモ帳から

食べたおそばの紹介をしています。

４６軒目は店内石臼挽きの十割そばを

製麺したて、茹でたてで出す

立ちそばチェーン店嵯峨谷の「嵯峨谷東急本店前店」。

「釜玉そば」４００円を

本場、出雲風に、そば湯をかけていただきました。

出雲との違いもレポします！

「嵯峨谷」の渋谷東急本店前店は場所柄もあって

お洒落な若者の利用が目立つ立ちそば店。

朝の７時３０分ごろにお邪魔しました。

通勤通学の時間帯、出勤の人の流れに逆らって

駅に向かうのは夜ふかし＆夜勤組。

そんな中、通学の小学生の姿は新鮮です。

嵯峨谷で「釜玉そば」が復活したということで

いてもたってもいられなくなり、こちらに参りました。

釜玉そばは、お名前の通り、釜玉うどんのおそばバージョン。

けったいな。茹でたてのおそばを

コシを出さずに食すとはどういう了見よ。

……と思ったあなた。かつての私もそうでした。

おそばがせいろに乗せられる理由は

当初おそばは蒸して提供されたから、といいます。

つまり現在の洗練された江戸そばのスタイルに行き着く手前の

試行錯誤の時代の食べ方が、コシのない、ほかほか麺なのだろう。

それならわざわざ食べる価値もないよね、

と切り捨てていたのが、おそば初心者だった頃の私。

ですがこんな偏屈な己も立ちそば世界に開眼し、

おそばへの興味の幅も徐々に広がってゆきました。

おそばはゆでたてだけじゃない、

冷たく締めたコシのあるおそばだけが美味しいおそばじゃない。

ということに気づいたのちには

大阪で蒸しそばをいただいたりもしました。

（ん、美味しいじゃん！）

一昨年いただいた嵯峨谷の釜玉そばはとても美味しかった！

昨年、夏前に訪れたときには「釜玉そば」はメニューから消滅。

（そうか冬限定メニューなんだな）

冬になれば食べられるぞ！とワクワクしていたものの、

秋冬シーズンに釜玉そばが券売機に出てくることはなく（私調べ）

心の喪失感たるや（大泣）

それが！

「釜玉そば　ご好評につき復活！」

（貼り紙）

なんと「もりそば」「かけそば」と同価格の４００円ですよ！

貼り紙には「お値打ち価格」とあります。

釜玉ファンとしては嬉しい反面、

無理しすぎない範囲で永続的にメニューに載せてもらいたい気も。

釜玉そばはそこに薄口しょうゆみたいな、

出汁が効いているかどうか、くらいのおつゆが少しだけ入っています。

（返しかも）

それが塩辛すぎず減塩したい人にも安心な量なので

おそばのおいしさがしっかり味わえます。

しょっぱいのがお好みなら卓上のお醤油を足せばいいです。

さて、今回は出雲の釜揚げそば風にお蕎麦湯をかけて

白身を白ませてみました。

出雲では汁そば並にたっぷりお蕎麦湯を注ぎますが、

日和った私は麺がお蕎麦湯にひたるかどうかくらいで止めました。

出雲っぽさを出すのならもう少し注いでもよかったな。

出雲の釜揚げは茹で上げたものを直接丼に入れますが、

嵯峨谷の釜揚げは茹でて締めたものを茹で釜で温め直して

丼に入れるので、締めた分、コシがあります。

私は出雲流の口どけのよい釜揚げが好みですが

東京の人ならコシがある嵯峨谷の方が馴染みがあるかも。

ちなみに当方、先週お伝えした通り

出雲の釜揚げそばについて、

旅の手帖１月号で取材しました。

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お蕎麦湯がおそばの味を高めてさらに美味しくなるのが釜揚げそば。

そば焼酎を蕎麦湯で割るとそば感が増すのに似てます。

つまり、おそば単体よりも熱と風味でおそばの味が強まる！

卵と蕎麦湯も素晴らしい組み合わせであることを出雲で体験済みの私は

抜群のタイミングで黄身をおそばに絡めていただきました。

嵯峨谷では揚げ玉も乗っています。

世間で揚げ玉は人気アイテムですが、

私にはあってもなくてもいい（笑）

無料のわかめも途中で加えたりして、楽しみました。

ところで出雲だと、釜揚げそばはそばつゆを注ぎながら味を整えていただきます。

この日私は卓上のおしょうゆを使いましたが、そばつゆの方が断然美味しい。

そこが残念だなあ、と思っていたら、

もりつゆ単品１００円で販売していたことに後で気づいた！！

（券売機には＊つゆなし　とありましたがそういうこと！？）

次回はちゃんともりつゆを追加注文して、

躊躇することなくお蕎麦湯をたっぷり注いで味わいたい。

今から再訪を目論んでいます。

【嵯峨谷　渋谷東急本店前店】

東京都渋谷区道玄坂２−２５−７

プラザ道玄坂１F

７：００〜２２：００

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立ちそば日記４６ 立ちそばチェーン「嵯峨谷」。「釜玉そば」を本場出雲と食べ比べ！

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