こんにちは、イトウエルマです。

先日、キャッサバ芋をもらいました。

タピオカをつくる澱粉の原材料の、細長い芋です。

実は生キャッサバを見るのは初めて。

心がときめいた！

というのは初めてキャッサバの存在を知ったのは子供のころで

それが衝撃的だったから。

子供図鑑の中に、異国の暮らしを紹介するコーナーがあり、

原住民のお母さんが粗末な道具でキャッサバをすりおろし、

木の幹をくり抜いて作ったたらいに

水と一緒にいれて上澄を捨てて

澱粉をとっている写真がありました。

芋ならそのまま食べればいいのに、と思ったら

この芋は毒があるのでそのまま食べることはできない、

という説明があったので

毒のある芋まで食べないといけないのか！

（なんと大変な暮らしなのだろう）

と大自然の中で生き抜く凄まじさと

人間の知恵におののいた。

だから、タピオカの原材料がキャッサバだと知ったときには

だれかが一生懸命すりおろして作った澱粉なのかなあ、

など思い浮かべたり、

毒が残っていたらどうしようかとひやひやしました。

（しかし、常食するようになってからは

センチメンタルな気持ちは全くなくなりました　笑）

で、１５年以上前のこと、澱粉ではなく

キャッサバそのものを食べる機会が訪れました。

コロンビア人の友人と目黒辺りの南米料理屋さんにいったとき、

彼女が注文したものの中にキャッサバ芋の素揚げがあった。

え、キャッサバって素揚げにしてもいいの！？

おそるおそる食べたそれがとてもおいしかった。

私以上に彼女が愛おしそうに一口一口を楽しんでいたのが印象的で

キャッサバは毒を乗り越えた先に

大変な利用価値があることに気づいたのでした。

そして今、私の手元には生キャッサバがあります。

ネットで情報を検索できる今は、

キャッサバの毒を抜いて調理する術を検索することもできる。

迷わずに、あの、美味しかった素揚げにしました。

キャッサバは皮に切り目をいれると

たけのこのようにべりんと皮だけを剥くことができます。

（この皮に毒があるそうです）

皮を剥いた芋をたっぷりの水に浸して火にかけて、

ほっくりと煮るまでが下ごしらえ。

これで、水に毒が溶けて食べられるようになるのです。

これを素揚げ、というか、

オリーブオイルをまぶしてグリルで焼きました。

（ちょっとの油で素揚げみたいな食べ方ができます。

油の始末もいらないし、カロリーも控えめで

済ませられるのでおすすめですよ！）

お味は、ほっくりして、甘みもあって、

なんだか既視感のある味わい。

そう、じゃがりこっぽかった！

ポテトフライよりも澱粉が豊富で、

どことなくスナックっぽい。

（オリーブオイルを使ったからかもしれません）

一番最初に、南米レストランで食べたときには

長芋の素揚げみたいだと思ったのだけど、

むしろじゃがりこ。

その昔、会社員をしていた頃に、

後輩が学生時代にコンビニでバイトをしていた話をしていて、

「デブの買い物かごにはかならずじゃがりこが入ってる。

デブはじゃがりこを２個も３個も買って食べているから太るんだ」

と言い切ってまして、そんな根拠のない話を、

と笑って聞いていたものの、

確かにじゃがりこは美味しいから

あっという間に一個を食べ切ってしまう。

あの食べ物は要注意だな、と用心していたのです。

そのじゃがりこに味わいがものすごく似ているキャッサバ。

そうだ、じゃがりこの代わりにキャッサバを食べれば太らないかも。

しめしめと、思っていたら先日dancyuの人と話をしていたときに、

ポテトチップスは健康食だから

ポテトチップスばかりを食べ続けても体に負担はない、

というような話を聞いた！

彼女はスリムな体型を維持してまして、

ひょっとするとじゃがりこも食べ過ぎなければ

デブに繋がる食べ物ではないのかもしれない、

と思うようになりました。

つまりですね、キャッサバの素揚げは美味しい！

キャッサバの素揚げが手に入らなければ

じゃがりこを食べればいい！！

と言いたいのでした。

よく麺類のコシを出すのに使われるタピオカ粉ですが

おいもで食べるとこんなに美味しいんですね。

立ちそば店でも商品開発してくれないかな！

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素揚げが美味しいタピオカの原料生キャッサバ