今の気持ち | エルム Keiオフィシャルブログ「keiの勝手に言わせとkei」Powered by Ameba

今の気持ち

ジキルさんの訃報を聞いて、今でも信じられない気持ちでいっぱいです。ジキルさんは人にドッキリを仕掛けるのが好きだったので、今回も同じドッキリなんじゃないかと最初は思いました。今でもこの文章を書きつつ現実を受け止めきれずにいます。生きていればいつかはそんな日が来るのは分かってはいたけど、あまりにも唐突で早すぎるんじゃないか?そんな気持ちでなかなか言葉が出ず、考えもまとまりません。気を紛らわせようと日常を過ごしてみても、やはりジキルさんとの思い出が頭をよぎります。

ジキルさんとは15年前にクラブチッタ川崎のイベントで知り合いました。その時は先輩としてだったので、まさか数年後一緒にバンドをやる事になるとは想像もしていませんでしたが、今思えばエルムの誘いの電話をくれたのもジキルさんでした。音合わせの時や打ち合わせの時、緊張している僕に対して「大丈夫、大丈夫」と優しく接してくれたのを今でも覚えています。



メンバーになってからは気兼ねの無い関係となり、沢山色々な話しをしました。特にツアー中のホテルでは同じ部屋になる事が多かったので、長い時間を一緒に大笑いしながら過ごしました。楽しかった事ばかりでは無いはずなのに今はそんな楽しい思い出ばかり思い出されます。ジキルさんの優しさがあったから一緒にバンドを続けられたんだと当時も今も感謝でいっぱいです。

バンドを辞めてからもセッションに誘ってくれる事が多く、変わらない関係を続けてこれました。ジキルさんの後ろで弾くギターはなんだかとっても落ち着いて、自分の居場所なんだなと実感できる場所でもありました。最近はライブをやれる状況ではなかったけど、ジキルさんとはこれから先も同じステージに立つ機会があるんだろうなと心のどこかでは思っていました。そのくらい自分の中では自然としっくりと来るポジションだったように思います。

自分はもっともっとジキルさんと話したかったし、ライブもしたかった。くだらない話しをして盛り上がって楽しくお酒も飲みたかった。また「ちゃんけ~」って抱き着いてきてほしかったし、まだまだ一緒にいたかったよ。まだ信じられないし、信じたくはないけどジキルさん沢山の優しさと最高の歌声をありがとう。これからもジキルさんは僕にとって最高の兄貴だよ。