00197 | エルム ジキル オフィシャルブログ「暴君ジキルによるシリアルキラーの作り方講座」Powered by Ameba

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ざーっと

歌詞の解説なんぞしてみよう

意味合いだったり

そのシーンのイメージだったり

先ずは『エルム街の哀夢』

それではみなさんお待ちかね
今宵 甘い夢の世界へ ご招待


ここでは街角でピエロが
大衆に客引きをしている様な場面
それから舞台は劇場
赤い幕の向こうから出てきた支配人の様な
痩せこけた男が紳士淑女のみなさん
さあ夢の様な時間のはじまりですよと声高々に叫ぶ

さあ悪夢のSHOW TIME

その支配人は後ろから真っ二つに切り裂かれ
後ろにいた男が返り血を浴びながら叫ぶ
「さあ悪夢のSHOW TIME」と

B級シネマのPORNO STAR
性的トラウマPSYCHO STAR


B級シネマに出演していた
冴えない女優の卵だった母親が
ピンク映画に出演し一時的に時の人になったけど
行きついた先は春を売る仕事だった
その内に酒やドラッグに溺れ
誰の子かわからない子供を産んだ
その子供は生まれつきか成長過程の暴力や罵声が原因か
精神病質になりやがて人を殺す時にしか
快楽や安らぎを感じられない
母親とは別の意味で殺人のスターに育ったと言う意味

月は満ちたり街の寝息を
夜の静寂が食べる2:00am頃
夢の国から眠りの誘い
不吉な黒い猫が鳴いてる


ここは白黒映画のシーンの様で深い意味はない
満月の夜に街の寝息すらも聞こえなくなるほど静まりかえり
この歌もしくは映画を観てる人も段々と眠くなってきて
窓際には不吉な黒い猫がふと一匹

甘美な悪夢を見せてあげるから
幸せそうな寝顔を歪めてよ
右手の長い爪で引き裂いたら
どんな悲鳴あげるのかな?


その黒猫の影が男の形になると
寝ている少女に近付きささやく
夢の世界に引きずり込む為に

ねえずっと2人で夢を繰り返して
可愛い君いたぶりたいの
サヨナラなんて悪ふざけだよね
嘘吐きな舌をちょん切ってやろうか?
歪な愛しか知らない僕だけどそばにいさせて
次の夜にはお好きな悪夢見せてあげるから


少女が物心ついた頃から男は何時も夢の中にいた
男は心を持たない夢の中にだけ現れる殺人鬼だったが
少女との触れ合いの中で歪ながらも愛情を抱き始めた
しかし大人になるに連れて少女は男に興味を示さなくなり
もう夢に出てこないでと言い放ってしまう
男は人間だった頃のトラウマを思いだして…

とても大好きな僕のママ
「女に生まれりゃ娼婦にして
稼げたのに…この親不孝者!」
僕は陰部を切り落とし
小さな箱に詰め込んで
真っ赤なリボンで結びました
血染めの僕のプレゼント
「なぜ喜んでくれないの?」
乳房がないからダメなんだママの胸を切断し
僕の体に縫い付けた…
喜んでくれるはずなのに
「あんたを産んだの間違いね」
僕が失敗作ならば
子宮を取り出し言いました
「これでママは完璧だ」


この語りの部分はエド・ゲインへの
母の歪んだ教育によって
自分の男性器を切り落したいと言う思いを抱いた事もあった
と言う部分でのオマージュが含まれている

ちなみにシリアルキラーの作り方講座としても
親による「お前なんか産まなきゃ良かった」と言う言葉は
自分の存在の否定に繋がり深い闇を落とすので
シリアルキラーに育てたい親は毎日言い聞かせると良いだろう

男と言う生き物を否定され陰部を切り落として
母親にプレゼントして喜んでもらえるはずが
頭がイカれてるときっとこの時に言われたんだろうな
加速していく愛の葛藤と母は絶対で間違いなんかあるはずがない
その思いから子宮を取り出して殺してしまう

ねえママはどうして
僕をいじめるのかな僕はわからない


子宮を取り出して血まみれの子供が
これで喜んでくれるよね?って笑顔で母に話しかけても
母親は死体だから何も言い返してくれない
なんでそうやって僕に意地悪するの?みたいに話しかけてるシーンだな

長い爪で引き裂いたら
どんな悲鳴あげるのかな聞かせてよ


そして過去から現在にシーンは切り替わり
トラウマがきっかけで完全にただの殺人気に戻ってしまった彼

ねえずっと2人で夢を繰り返して
可愛い君いたぶりたいの
さよならなんて悪ふざけだよね
嘘吐きな舌をちょん切ってやろうか?
遠ざかっていく後ろ姿
右手伸ばして触れたら
君は動かなくなりました
悲しまないで次は君に悪夢
見せてあげるから…


夢の中で遠ざかっていく少女の後姿
それは母親の無言の死体と姿がかさなり
意地悪をしないで…そんな悲痛な叫びが聞こえてくるようで
追いかけて触れるが彼の右手は少女をいともたやすく切り裂いてしまう
なんて哀しい夢でしょう?
しかし悲しまないで次は君が標的だから…

この歌はフィクションであり
実在する人物とは関係ありませんが
聴き過ぎると「彼」が夢に出てくる
恐れがありますのでご注意ください。


この最後の語りは…注意事項を述べているだけだけど
さてどうだろう?君の夢の中にも現れたかな?