CO2レーザー(炭酸ガスレーザー) ホクロ・イボ除去 | 院長のブログ

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エルムクリニック福岡院 菊池寛

 



 

 

 

こんにちは 院長の菊池ですポッ



 

 

 

エルムクリニック福岡院は

 

ほくろ除去で来られる方が大変多いのですが、

 

その際に使用する医療機器がCO2レーザーです。

 

 


今回は、CO2レーザーについて少し詳しく話してみたいと思います。

 

 

 

CO2レーザーは気体レーザーの一つです。

 

波長が10600nm、赤外線領域の光です。

 

10600nmという波長は、水に対して非常によく吸収される波長です。

 

鉄やスチールにも対する吸収率も高いため、

 

金属の切断加工などでもよく使用されます。

 

 

 

CO2レーザーという名称は

 

原理として二酸化炭素を利用していることによるものです。

 

主に二酸化炭素と窒素で満たされた放電管の中で放電が行われると

 

窒素分子が電子衝突により振動・励起されエネルギーが生じます。

 

そのエネルギーが二酸化炭素分子に伝わると

 

二酸化炭素の励起状態が作られ、光が放出されます。

 

光といっても赤外線領域の光なので目には見えませんが。

 

放出された光を反射鏡で集中させたものが

 

最終的に照射されるレーザーとなります。

 

 

 

基本的に、照射されたレーザーは熱に変わります。

 

CO2レーザーの波長10600nmは

 

水に対する吸収率が非常に高いため、

 

水分を含む生物組織は生じる熱によって瞬時に蒸散します。

 

煙になり気化するということです。

 

 

 

しかしながら、熱というものは人体にダメージも与えます。

 

十分な熱が加わった部分は一瞬にして気化する一方、

 

その周りの部分には蒸散するほどの熱が加わらない部分があります。

 

そのような部分は中途半端な熱により熱損傷を受けます。

 

熱損傷は熱凝固とも言い換えられます。

 

焼肉などで肉が焼けた部分は変色して硬くなる状態と同様です。

 

熱凝固は止血したい場合などにはメリットがありますが、

 

熱損傷部分が多いほどレーザーの跡がきれいに治りにくくなるため

 

美容の観点からは熱損傷をなるべく減らす工夫が必要となります。

 

 

 

その工夫とは、パルス幅を短くする、

 

つまり1ショットあたりの照射を

 

できるだけ一瞬に近づける、ということです。

 

ろうそくの炎やヘアアイロンなどを触っても

 

瞬間的であればやけどしないこととイメージは似ています。

 

接触が一瞬であればあるほど熱は拡散しないのです。

 

したがってホクロ除去の際はパルス幅がもっとも短く、

 

かつピークパワーが高いモードで照射します。

 

必要な部分にだけに十分な熱を加えて気化させ、

 

その以外の部分はなるべく傷付けないことが重要です。

 

 

 

ではまたへっ

 

 

 



 

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美容皮膚科エルムクリニック福岡院

 

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