阿部寛主演、日曜劇場『キャスター』。
なんとなくおもしろそうだと思って見始めました。
ヒロイン?ポジションの2番手キャストは永野芽衣
だったはずが、途中から明らかに3番手だったはずの道枝駿佑の出番のほうが多くなっていた…けどそこは、、ね
主人公、進藤壮一(阿部寛)は破天荒なキャスターという設定。テレビ局JBNのニュース番組「ニュースゲート」の改革のためにJBN会長(高橋英樹)の鶴の一声で新キャスターに就任するところから物語はスタート。
このコンプライアンスに厳しい昨今で問題児をキャスターに採用する勇気たるや
進藤に恨みを持つ人物のせいで当時の妻(物語の時点では離婚済み)が襲われ半身不随になっていて、娘は父親を激しく憎んでいるという設定。なのに、彼が過去に何をしたのか具体的には明かされないまま物語は終了。本線に関係ないということなのか、続編が想定されているのか…。
そして「ニュースゲート」の"総合演出"である崎久保華が永野芽衣。
総合演出というポジションがどういう立ち位置なのかはわからないけど、永野芽衣って25歳くらいだよね?テレビ局の社員はほとんどが4年制大学卒だろうから、まだ入社3~4年目の年齢。多少年上の役だったとしてもせいぜい20代後半にしか見えない。
でも崎久保のキャラクターは
バラエティ番組で活躍し、会長賞をもらったこともあるヒットメーカー。進藤と同じくテコ入れとして報道番組『ニュースゲート』の総合演出に抜擢され、進藤に振り回されながらも奮闘する。
なんだそうで。
ヒットメーカーって複数回の功績があったときに使われるんじゃないの?
バラエティから報道番組に移動したてで、”総合演出”ってのはできる仕事なの?
一般的な会社で、畑違いの部署から移動してきたばかりの20代の社員がいきなりなにかのまとめ役のような役割を与えられることってあんまりないんじゃないのかなと思って違和感がぬぐえなかったけど、中の人たちが作ってるんだから、テレビ局はそういう世界なのかな!と無理やり納得していたのに、
総合演出は、現場経験を積んだスタッフで、優秀な人材が30代後半以降で任される場合が多く、番組の要となる存在です。ドラマで描かれていた永野さんのように、雑用や現場に出向くということもあまり考えにくいです。
だって。やっぱりそうですよね。
あまりに現実離れしてると萎えるー(フィクションの世界でもお仕事はちゃんと描いてほしいタイプの視聴者w)
道枝駿佑はたぶん現場社員では一番下っ端のAD。本人の実年齢的にも違和感なし!
阿部寛に若手二人をくっつけるおもしろいキャスティングだなと思ったんだけど、びっくりしたのは至る所に配置されていた重鎮系俳優たちとゲスト俳優の豪華さ
テレビ局と政治家の話だから、お偉いさんたちがたくさん出てくるんだけど、もうみんないるだけで怪しい怪しい
北大路欣也、高橋英樹、石橋蓮司!
中堅どころもぬかりなく怪しい俳優さんたち。
加藤晴彦(久しぶりに見た!)、音尾琢真、岡部たかし、宮澤エマ。
善悪、どっちともいけるから、主人公の敵か味方か全然わからない笑
そしてゲスト。
のん&井之脇海とか、中村アンとか、メインキャストでおかしくない人たちがちょこちょこ現れるから気が抜けない!
日曜劇場御用達の馬場徹や松尾諭も怪しさ満載で出没
あとたまに出てくる舘様(SnowMan宮館涼太)だったり、timelesz寺西拓人だったりのサプライズキャストも飽きなくて良いよね
ただ、
出演者の豪華さに気を取られてはいたけども、、ストーリーはおもしろいのかどうか、自分がどう思っているのかがよくわからなかった…
上に書いた崎久保のキャラクター設定がいまいち甘いところ然り、
明らかにSTAP細胞と小保方さんのことをモチーフにしたストーリーは、なんで10年も前の話を今??って感じだったし、
謎の清掃員の役だったヒコロヒーも、結局は進藤の仲間だったことはわかったけど、ただの清掃員にしてはいろいろ手際が良すぎてなんだったんだろうという感じだし、
山井(音尾琢真)は進藤と間違えられて爆破事件に巻き込まれたけど、犯人は車から降りた人物をちゃんと確認しなかったのか?とか、いくら暗闇だったとしても阿部寛と音尾琢真の身長差に気づかなかったのか?とか、なんかすっきりしないことが多くて。
これ、阿部寛じゃなかったらたぶん離脱してましたね笑
主題歌はtuki.の「騙シ愛」。
ドラマの雰囲気に合っててこれはとてもよかった!
果たして続編が出たら私は見るのだろうか…
(そして崎久保はどうなるのだろうか…余計なお世話)
次の日曜劇場は松潤が主役の医療もののようなので、それは見てみようかな!