『クジャクのダンス、誰が見た?』は漫画原作のミステリー作品でした。
主演は広瀬すず(=心麦)
心麦を支える弁護士には松山ケンイチ(=松風)、
怪しい雑誌記者に磯村勇斗(=神井)、
心麦の父親はリリーフランキー(=山下春生)
心麦の父親を殺した疑いで捕まっているのは成田凌(=遠藤友也)。
なんというか、
私の思っていたことは全てこの記事に書かれていた
ミステリーだから、明るい話ではないのはわかっていたけど、観終わったら謎が解決されてスッキリするかなと思っていたのに、ちょっと予想以上に救いがなかった・・・
▼ネタバレ▼
心麦は、かつて起きた資産家一家殺人事件で1人だけ生き残っていた、"林川歌"だった。
赤沢という刑事夫婦と心麦の両親が、出生届を捏造し「山下心麦」という人物となったらしい。
事の発端となった資産家(林川家)一家殺人事件。
林川(野間口徹)と赤沢京子(西田尚美)のW不倫がそもそもの元凶。
夫が自分を追い出し愛人と再婚することを許せなかった妻の起こした一家心中と、それを知って現場を殺人現場のように偽装したあげく自殺した林川と、それをほう助した京子の起こした家庭内の問題だったという真相…。
そして冤罪なのに、犯人として捕まっているのが、春生殺しの犯人だと疑われている友也の父親・遠藤力郎。
ちなみにこの事件が起きた日、林川は「離婚が成立した」と言って京子を自宅に連れて行ったとされているが、その事実は捜査には出てきていなかったのだろうから、恐らく離婚は成立してなかったということなのかと。
妻子ある身で人妻と不倫し、その愛人にも子供を産ませ、家の体裁のためにとその子供(歌)を正妻の産んだ子として出生届を出し、正妻に抱かせて家族写真まで撮り、あげく離婚して妻を追い出だそうとし、最終的には全てを投げ出して自殺する林川がヤバすぎた…
不倫されたあげくに離婚され、恐らく子供を置いて出ていけと言われたであろう正妻が心神喪失して凶行に走るというのは、このドラマで起きた数々の事件の中で唯一動機が理解できるものでした。
そして京子。
別居中とはいえ自分も既婚者の身で不倫相手の子供を産み、その子が戸籍上は自分の子供ではないからどうすることもできないと、凄惨な殺人現場にその子を置き去りにするなんて…
そしてその後何食わぬ顔で夫の元に戻って生活してるなんて…
この2人の自分勝手さが恐ろしすぎて、
歌ちゃん、実の両親に育てられなくて良かったんじゃないかなとは思う
それにしても、身もふたもない事をいうと、
お父さんが心麦宛ての手紙にちゃんと犯人の名前を書いておいてくれれば良かったのに…
というのが一番の感想です
あんなまどろっこしい内容ではなく、知ってる事全部書いておけば良かったんだよ
そうすれば少なくとも、ラーメン屋のおじさんや、産婦人科の夫婦は殺されずにすんだんじゃないのかな…
そして上に貼った記事にも書かれていなかった謎がいくつか
- "林川歌"を引き取っていた親戚のクズ男の元から、どうやって彼女を連れてきたの?
- 戸籍上の娘に血のつながりがない場合、遺産って相続できないの?
- 京子の息子(野村康太)は母親が赤ちゃん産んだことを全く記憶してないの?
- 京子は事件の日までは確実に赤沢と別居してたのにいつの間に戻ったの?



そうそう。このコメントも私の思ってたことをまとめてくれてた!笑
京子も鳴川も、不倫相手との子供をもうけた過去があって、今回は自分の子供のために今の生活を守ろうと殺人を繰り返した人達。
京子の息子は警察官だし、京子は過去に自殺ほう助をしたり、心麦の出生届の偽装などの罪も犯していたからそれをばらされたくない気持ちはあるのかなとは思うものの、殺人犯の子供になるよりはマシだったんじゃないのかな
鳴川は遠藤力郎を有罪にしてしまった検事ではあったもののそれは犯罪ではないし、鳴川の娘(瀧川公美)は婚外子で親子だと周りに知られてもいなさそうで、その事実が娘のキャリアに影響することもなかったはずなのに…。
子供のためって言うけど、本当は何を守りたかったんだろう・・・
特に鳴川が急に殺人を犯さなければと思い立った理由がよくわからなくてツライ
主題歌はAdoの「エルフ」
中島みゆきのような感じで雰囲気はピッタリ。
ただ途中でがなり声で歌う部分があって、そこがちょっと怖いというか、金曜の夜に聴くにはちょっと強かったかな…
なんというかなんというか、
好みではないドラマだったなぁ・・・。
でもなんで見続けたのかって、ひとえに役者さん達が上手だったから!
広瀬すず、いいよね
あとは、いやーーーな役をするとピカイチな磯村勇人と成田凌!
この二人が怪しい雰囲気をぷんぷん醸し出すのに、結果二人とも善人だったという
俳優さん達の力を感じたドラマでした!
以上