がんの生存率が定期的に

発表されています

 

 

今回は66%だとか

 

 

夫が罹患した腎癌は81%の生存率

だそうです

 

 

あれ?高くなってるぞ

 

 

罹患した当時は60%くらいだったと

記憶しているのですが…

 

 

ま、わたしの記憶くらい

当てにならないものはない

 

 

この数字を夫が見ることができたら

もっと希望を持っていたかな?

とても怖がりだったからなぁ…

 

 

ただ、数字を見て一喜一憂しても

あまり意味はないのかもしれません

 

 

現に生存率の低い膵臓がんに罹患して

寛解した人が身近にいます

 

 

同じように医者が言う『余命』ほど

当てにならないものはない

 

 

医者が言う余命は語尾に付く

「〜かもしれない」を省略している

 

 

「〜かもしれない」をつけたら

誰でも言えるもんね

 

 

『命』に関しては神さまと仏さまの

領域です

たかだか人間如きが何を言う!

 

 

先日お亡くなりになった医師である

近藤誠氏の発言は賛否両論ありますが

 

 

何だか納得できる部分もあるのよね

 

 

がんは罹患した時から

転移性かそうでないか決まっていて

転移しないがんは治療しても

意味がない…そうです(O_O)

 

 

つまり転移しないがんは命の危険が

ないので放っておいてもいいらしい

これはがんではなくて

『がんもどき』なんだって(O_O)

 

 

がんを放っておくなんてかなりの

勇気がいりますが

 

 

将来この見極めがはっきりできて

「あなたのがんはがんもどきなので

大丈夫!」って言われる日が

くればいいなぁと思うのです

 

 

がんに罹患したことが分かった時

多くの人が思うことは

 

 

「なぜ自分が…」と言うことと

 

 

「もっと早く分かっていれば…」

と言うことだと思います

 

 

夫も常に言っていました

 

 

がん細胞は10年くらいの歳月をかけて

大きくなっていくそうです

 

 

夫のがんが発覚したときは

かなり大きくなっていたので

やはり10年くらいかけて少しずつ

成長していったものだと思われます

 

 

当時は『たられば』ばかり思っていました

もっと早く検診に行っていたら…

違う医者に診てもらっていれば…

 

 

でも、夫を喪った今だからこそ

思うことがありまして

 

 

寿命が決まっているのなら

今更たらればを言っても仕方がない

 

 

夫は転移性のがんでした

 

 

近藤先生は転移性のがんは

早期発見したとしてもいずれ転移する

早くに発見したとしても

がんに怯えて暮らす日が

それだけ長くなるだけだから

発見も遅いほうがいい

 

 

…みたいなことも言われている

 

 

もちろんこれも賛否両論

いや大反対の意見の方が多いかも

 

 

でも今のわたしはよくわかる

夫も早くにがんが見つかったとしても

 

 

心に鉛を押し込まれたような

何とも言えないどんより暗い世界

(これはがん患者にしか分からない世界)

が長い期間続いたことでしょう

 

 

ギリギリまで分からなかったからこそ

がんの恐怖に怯える時間が短くて済んだ

 

 

そう思えるようになりました

 

 

だって寿命は生まれた時から決まっていて

どうにも動かしようがないのならば

 

 

それなら恐怖の時間は短いほうがいい

 

 

近藤先生の考えはわたしにはむしろ

納得させられる材料になっています

 

 

手術してがんを全て取り除いたあと

術後初めての検診は6ヶ月後です

と医師に言われた時

 

 

「3ヶ月後ではないのですか?

6ヶ月後では不安です」

と、わたしが聞くと医師は

 

 

「CTの被曝も怖いですよ

欧米では6ヶ月が主流ですから

大丈夫です」

 

 

と言われて渋々納得したのですが

6ヶ月後には転移が見つかった

 

 

その時のわたしも『たられば』

の塊でした

 

 

やっぱりあの時強引にでも

3ヶ月検診にしていたらよかったんだ

 

 

…と

 

 

でも、今振り返ると検診までの

6ヶ月間はとても幸せな時間でした

 

 

2人で色んなところに行きました

 

 

もしも3ヶ月検診で

転移している事が分かったら

あの幸せな時間は3ヶ月しかありませんでした

 

 

そして抗がん剤の副作用に苦しむ日が

3ヶ月も前倒しになっていた

 

 

転移が3ヶ月早く分かったとしても

寿命が変えられないのなら

幸せな時間は少しでも多いほうがいいです

 

 

そして当時の医師に対する

恨みの様なものも消えていく

 

 

恨みの感情を持ち続けるのは

とても疲れるのです

 

 

こうやって過去の『たられば』を消して

今を生きて行こうと思うのでありまする

よっ!えらいぞelliy!←自分で言う

 

 

過去を変えると今が変わる

ってこのことなのかもね

 

 

 
 

 

それでは

みなさま

ごきげんよう

 

 

 

 

 

 

 

♪たられば

たらればぁ〜♪

 

 

 

あ、違った…

 

 

 

♪たらりら

たらりらぁ〜♪

だった

 

 

 

 

知ってるあなたは

そこそこシニア

 

 

 

 

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