皆様へ、エリーさんの友人の楓と申します。

 

今日は8月7日、エリーさんの命日です。早いもので彼女が旅立って一年が過ぎました。月日が経つとともに彼女が感じていたであろう心の中が少し見える気がします。私自身、同病で再発経験者でもあり(寛解しています)、エリーさんの他にも進行癌で亡くした親しい闘病仲間が何人かいます。彼女たちに共通することは、家族や夫であっても心の奥底にある本音を言えていなかった。それは病状が重く闘病が長くなればなるほど、申し訳なさが先に立ち言えない。そんな苦しい心境だったように思います。幼い子供を残したまま亡くなった幼馴染みも、治療が辛いということを誰にも言えず、遠方に住む私に手紙を書くことが心の置き場だということでした。エリーさんも運命を静かに受け入れ気丈に振舞ってはいましたけれど、心の奥底では辛くて苦しい深い深い暗闇にいたのだろうと想像がつきます。そんな彼女が心の置き場に選んだのはリアルな人間関係の無いツイッターだった。そこで生まれた奇跡のようなあたたかい交流は間違いなく暗闇を照らす光だったはずです。彼女の人生に素晴らしい力を与えてくださった方々に改めましてお礼申し上げます。

 

時が経ちエリーさんを知る人も、交流を知る人もわずかな方々でしょうけれど、これからも心の片隅ででも思い出を共有できたら嬉しいです。今、エリーさんの穏やかな笑顔が浮かんでいます。忘れずにいてくださっている方々、思い出してくれる方々がいて喜んでいると思います。ありがとうございます。

 

当ブログを削除するかどうかも含め管理を任されておりまして、今後も残していくべきか悩んでいたのですが、エリーさん亡きあとのこの一年の間も毎日欠かさずアクセスがあり、そのアクセス元の大半は「お気に入り」からです。今でも彼女の言葉に励まされている方がいらっしゃるのでしょう。私自身もそのひとりです。エリーさんがこの世にいた証ですので、今はこのままにしておきたいと思います。


ここを訪れてくださっている方の中には、病の床にある方もいらっしゃることと思います。どうぞご自愛なされまして、愛する方々との素晴らしい時が末永く続きますことをお祈りいたします。