新しい時代への移行期にあたる今、

国内外の情勢は大きく変化しています。


その変化は自分の最も身近なところでも起き、

これまでに経験したことのないほどの激変ぶり

を味わいました。


今自分に何が起こっているのか頭で考えても

分からず、心もついていけない状況でした。

 


一見悪いことが起きているように見えるような

状況に対し、

 

「きっとこれは、必然的なこと。

 これからもっと生きやすくなるために

 このことは今起きているんだ」

 

などと、物事を前向きに捉えて考えるしか

自分を守る方法はありませんでした。



そして日々の忙しさに気持ちを紛らわせ、

自分の心に蓋を閉じていました。

 

 

 


そんな気持ちを抱えながら、久しぶりに

ある神社へ向かいました。

 


三重県度会郡大紀町にご鎮座する

 

瀧原宮(たきはらのみや)です。

 

伊勢の皇大神宮の別宮にあたります。


 


伊勢神宮の正式名称は「神宮」です。


皇大神宮(内宮)豊受大神宮(外宮)の両正宮

と、14の別宮109の摂社末社所管社

合わせた125の宮社を合わせて「神宮」と

いいます。

 

これらの社は伊勢・松阪・鳥羽・志摩の4市と、

度会・多気の2郡にわたって置かれています。

 


瀧原宮はこのうち、別宮にあたります。

別宮とは正宮に次ぐ格式の高いお宮のことです。

 


瀧原宮は私が特に好きな場所で、

これまで何度も参拝させていただいていますが、

いつも静かで厳かな空気に包まれています。

 

 

 

 

神域に足を踏み入れると、外の世界からガラリと

空気が変わります。

 


樹齢数百年にも及ぶ木々に囲まれた高波動の

エネルギーを浴びながら、一歩一歩玉砂利を

踏みしめ、600メートルほどの参道を歩きます。

 


御手洗場(みたらし)のある頓登(とんど)川で

手を清め、心地よいせせらぎを聞きながらご拝殿

へと向かいます。

 


ご拝殿は4つ。

瀧原宮瀧原竝宮(ならびのみや)若宮神社

長由介(ながゆけ)神社を順番に参拝します。

 


 

今回もまたこのように参拝させていただけたことに感謝の気持ちでいっぱいでした。

 

 

 

 

日本人はなぜ、このような謎に満ちた神秘的な

神社に足を運ぶのだろう。

 

一体どんな存在に向かって手を合わせている

だろう。

 

心の中で何を想っているのだろう。

 

 

 

人それぞれ神社に対する考え方は異なると

思います。


何度も参拝しながら、自分なりの神社との

向き合い方を知っていくのだろうと思います。

 

 


世の中が目まぐるしく変化する中、

何百年、何千年と神社は変わらずその場所に

在り続けます。

 

日々の生活では、外の世界に振り回され、

自分の心を見つめる時間もありません。

 


神社はそんな日々から一旦リセットし、

忙しさで忘れていた

本来の「自分」と向き合う時間

を与えてくれます。

 

 

自分のことを一番よく分かっているのは、自分。


自分を一番喜ばせてあげられるのは、自分。


生まれてから今まで最も多くの時間を共にして

きたのは、他の誰でもなく自分です。

 


「そっか〜。今悲しいんだね。

今日も色々あったけど、よくがんばったね!」

 

自分へ優しい言葉をたくさんかけてあげようと思います。

 

 

外ではなく、内をみる場所

他者ではなく、自分と対話する場所

 

 

私にとって神社とは、そんな場所なのかも

しれません。