ワインの生産国ランキングを知ったところで、ワインを飲むという消費国はどのように

なっているのか少し気になりますね。

ワイン大国と言えば、フランス等のヨーロッパ諸国のイメージをお持ちですか?

そんな風に思っているあなた、意外な結果が待っているかもしれません。

 

 

国別ワイン消費量(2016年予測)

O.I.V(国際ブドウ・ブドウ酒機関)発表資料より

1位 アメリカ

2位 フランス

3位 イタリア

 

 

な、な、なんと、一位はアメリカでした!!

 

そうなんです。アメリカ大のワイン消費国で、めちゃくちゃワインを飲みます。

 

 

実はこのアメリカ、ワインの生産国でもトップ4位にいるのですが、

生産したワインの大半は自国消費されています。

それに加えて、フランスやイタリア、チリ等の海外ワインもじゃんじゃん輸入しています。

 

実際アメリカに行くと気付くのですが、レストランで出すグラスワインの種類が日本より豊富で、

且つ価格帯も安いです。グラス一杯10ドル以下のワインがかなりありました。

 

そして、日本の「とりあえずビール」、「最後までビール」のような風習もあまりないです。

もちろんビール好きはいますし、消費量自体もかなりありますが、

TPOによって、カクテルやスパークリング、と賢く使い分けている気がしますね。

 

更に、さすがはアメリカ人と思いますが、仕切りの高いワインマナーもあまり気にしません。

ワイングラスはどこを持つとか、先にどんなワインから飲むとか、関係ないです!

合わせる料理だって、ピサもサンドイッチも、ホットドッグだってありです。

 

 

写真はピクニックでワインを楽しむ若いアメリカ人の夫婦。

恐らくプラスチックのワイングラスですし、食べ物もかなりカジュアルですが、

ワインを飲むのに全く違和感がありませんね。

 

個人的にも、ワインは必ずしもかしこまって飲むものではないと思いますので、アメリカに大賛成です。

 

 

そんなワイン消費大国アメリカに飲んでもらえるよう、生産者側はあえてアメリカが好む

スタイルのワインを作る傾向があります。

 

例えば、アメリカは果実味が分かりやすく、そこまで渋くなく、飲みやすい赤ワインとか、

香りが華やかで、コクのある白ワインを好みます。

そのテーストに合わせて、チリやアルゼンチン等、南米のワイン生産国は意識的に

樽の香りを多めに付けたり、果実味がバーンと出ている赤ワインを作る生産者もいます。

 

 

 

さて、2位のフランスと3位のイタリアはイマージ通りではないでしょうか。

生産国編でも解説したことで、ここでは割愛させて下さい。

 

余談ですが、中国が堂々と5位にランクインしていることも、意外です。

経済力が急激に伸びる中国は、フランスの有名シャトーに資本を入れたり、

ワイナリーを買収したりと、ワインに対する興味が湧いてきているのが現状です。

 

 

中国でもワインはかなり生産しているのですが、ほとんど自国で消費され、

海外への輸出はほぼしていない状態らしく、日本で見ることはあまりないでしょう。

 

ただこの「新世界の中の新世界」は輸出に力を入れ、海外にも中国ワインを知ってもらう

動きはなくはないので、今後どこかで見かけることがあるかもしれません。

(私も飲んだことがないので、興味津々です。)

 

 

それでは、日本はどうでしょうか。

日本のワイン消費量は14位で、近年緩やかな増加傾向にあります。

 

日本の皆さん、もっともっとワインを飲まないとですね。

 

 

※写真は全てお借りましたものです。